1972年に創刊したヤングマシンは、10月24日発売の12月号で創刊50周年を迎える。前号の600号記念企画に続き、特別付録としてバックナンバーダイジェスト【1990-2022】を大増52Pでお送りするぞ!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
【ダイナマイトSCOOP!】中免でも乗れる! 予想価格200万円、予想発売時期は’93年4月だ!!
※以下、しばらく当時の記事にお付き合いください
NRはスゴイ。まさに夢のようなマシンだが、価格も夢のようで、一生乗れそうもない。それに大型免許も必要だ。でも、安心してくれ。そんな君のために、ホンダは今、あるマシンの開発の検討に入った。
マシンの名はNR400、もちろんNR(750)同様のだ円ピストンを採用したストリートマシンだ。現段階でわかっているのは、フレームや足まわりなどの基本構成はNRと同一であること、コスト低減のためカウル類はカーボンファイバーからFRPに変更されること、そしてだ円ピストン採用の2気筒エンジンを搭載することだ。
そのエンジンだが、NRのV4をタテ割りにした374ccのVツインというのが現実的。このレイアウトなら、許容回転1万5000回転という高回転域での振動低減に有利だし、750のV4で十分研究されつくした実績あるボア・ストロークをそのまま使える。しかも、ピストン、コンロッドなどを流用できることから、開発費低減にも大きく役立つ。
予想価格は200万円。これでも相当高価な400だが、夢は夢でもかなり現実的な夢だ。中免でも乗れるし、なんたってだ円ピストン。この夢がかなうよう、みんなで毎晩お祈りしようぜ。
撃沈SCOOP……出なかったアイツらを全紹介!
以上の記事が掲載されたのは、ヤングマシン1992年3月号。創刊から20年が経った頃のヤングマシンはまさにスクーター特集が花盛りで、当時ホンダが検討に入っていたというNR400に夢を託した記事だった。
1992年当時は、まだ自動二輪免許が限定無しと中型限定(400ccまで/いわゆる中免)、小型限定(125ccまで)という区分で、試験場に行って実技試験に合格しないと限定解除できず、その試験も狭き門とされていた時代だ。
新車発売時で520万円と高価で、限定解除も必要なNR(750)を購入できるのは、ごく一部の限られたユーザーだけだった。これを多くの若いライダーにも乗ってもらいたい……とホンダの商品企画は考えたのだろう。それがNR400だったのだ。
もちろん知っての通り、のちにNR400が発売されたという事実はなく、検討段階でボツになった模様。おそらくコストに見合わないとか、VFR400Rとの棲み分けはどうする、実際に買う人はそれほど多くないだろう、といった現実的な理由で実現しなかったものと思われる。
ヤングマシンでは1980年代初頭からスクープ記事に力を入れ始め、当たったものも外れたものも、惜しかったものもある。そんなスクープ記事の歴史や、当時の代表的なニューモデルインプレッション記事を振り返ることができるバックナンバーダイジェスト【1990~2022】が、10月24日発売のヤングマシン2022年12月号の別冊付録として1冊にまとまった……という宣伝が本記事の骨子である。
誌面にはマジカルレーシングによるVFR400R改NR400カスタムや、ダイシンによるNRカスタム(なんとネイキッド化!)も収録しているぞ!
同じくバックナンバーダイジェスト【1972-1989】は、ヤングマシン2022年11月号(9/24発売)の別冊付録として現在書店に並んでいる。よろしかったらこちらもお手元にぜひ。
撃沈スクープシリーズでは、YZR500RやTZM250R、CBR1200XXなども。スクープ記事化したものは、ほとんどが実際に検討された機種だったと編集部内で口伝されている。中にはただの妄想もあるらしいが、真相は藪の中である──。
最新号の紹介記事はまた改めてお届けします!
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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