
最新技術でクラシックバイクらしさを追求する…実はこのアプローチはかなり新しいし、狙ってもなかなか上手くいかないものだ。しかしロイヤルエンフィールドのクラシック350は、単気筒らしさやイギリス旧車らしさを完璧なまでに現代に蘇らせた。本記事では車両のディテールを解説する。
●文:ヤングマシン編集部(小川勤) ●写真:長谷川徹 ●外部リンク:ロイヤルエンフィールド
スタイリング
【’22 ROYAL ENFIELD CLASSIC 350】■空冷4ストローク単気筒 349cc 20.2ps/6100rpm 2.75kg-m/4000rpm ■195kg 805mm 13L ■タイヤサイズF=100/90-19 R=120/80-18 ■ブルートゥース ●色:クロームレッド クロームブロンズ ダークガンメタルグレー ダークステルスブラック ハルシオンブラック ハルシオングリーン ハルシオングレー シグナルスデザートサンド シグナルスマーシュグレー ●価格:57万7500円〜
昔のイギリス車をデフォルメしたようなスタイルで、クラシックバイクより車格は大きめだが、当時の雰囲気を楽しめる。ラインナップの中でもっとも高価なクロームシリーズはメッキパーツを多用。最近のバイクでは珍しいかも。
ナローなバイアスタイヤとクラシックスタイルの組み合わせがレトロな雰囲気を強調。灯火類もすべて丸い。
バリエーション
クラシック350は4つのモデルで合計9色を展開する。仕様やカラーによって雰囲気が異なり、アーミーからクラシックまで様々なライフスタイルに合わせられる。ハルシオンのグレーは、写真より薄めの上品な水色なので、実車を確認したい。ダークはキャストホイール仕様。日本は全車タンデム仕様が標準だ。
クラシック350 クローム
クラシック350 ダーク
クラシック350 シグナルズ
クラシック350 ハルシオン
【CLASSIC350 HALCYON】●価格:63万4700円 ●色:ブラック グレー グリーン
ライディングポジション
ステップがいちばん前にある往年のポジション。堂々と乗ることができ、大らかな気持ちになれる。足を下ろす場所にサイドカバーがなく、見た目以上に足着き性は良好。[身長165cm/体重65kg]
エンジン/マフラー
キャブトンタイプにも似たサイレンサーは、歯切れの良いサウンドが魅力。エキゾーストパイプは走行しても焼け色がつかず美しいメッキを保持する。
足まわり
19インチのフロントホイールは大らかなハンドリングを約束。キャリパーはバイブレ製。優しいタッチでそれが穏やかなフロントフォークの動きに直結。
クラシカルなデザインと乗り心地を大切にしたダブルクレードルフレームに、2本ショックを装備。厚みのあるシートと合わせて、乗り心地の良さとスポーツ性を350ccとは思えないレベルで両立。
主要装備
【優しい雰囲気のフロントマスク】ライトのバイザー/メーター/ヘッドライトが一体になったケースがクラシカル。ライト上部に可愛らしいポジションランプも装備。
【視認性の高いメーターまわり】スピードのみのシンプルなメーター。km/h表示の下にmph表示も。メーター内のオド表示の切り替えもシンプルで操作しやすい。
【あると便利なUSB充電ポート】クラッチホルダーの下側にはUSBの充電ポートを装備。スマートフォンをナビで使用する際などの充電に便利。このクラスのモデルにはあまりない機能だけに嬉しいところだ。
【タンクのゴールドラインは手描き】ティアドロップタンクの容量は13L(メテオ350は15L)。ゴールドラインは手描きで、よく見ると筆の跡が残る。走行280kmで警告灯が点滅したため、給油すると8.1L入った。
【映り込む景色で表情を変えるメッキタンク】タンクのエンブレムもステッカーなどで済ませない高級なつくり。メッキタンクは景色や天気、時間帯によって様々な表情に変わっていくのが面白い。夜は黒くなり独特の雰囲気に。
【疲れ知らずの上質なシート】400km走行してもお尻が痛くならなかった上質なシート。乗り心地も良く、スロットルを開けた際のトラクションも感じやすい。
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