
近頃、スマートフォンと連動できる機能を備えたバイクが一挙に増えてきた。電話の発着信に、音楽、ナビゲーション機能。スマホがバイクの機能の一部として使えるようなもので、慣れればとても便利な機能だ!! そこで今回は、最新のスマホ連動機能搭載車とその機能を総チェック。ここではドゥカティ、BMWという海外メーカー2社について、どんな車種にどれだけの機能が採用されてきているのかを見てみよう。
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明)
【DUCATI】簡易版はほぼ全ラインナップで対応
採用システムその1:mySPIN
スマホ連動の”ドゥカティマルチメディアシステム”(DMS)を積極的に推し進め、一部のモデルを除いて、ほぼ全車が接続可能だ。
従来はシンプルな機能のみだったが、’21年にデビューしたムルティストラーダV4はマイスピン系を導入。メーターにナビが表示可能になった。日本の地図に対応していない外国車が多い中、ドゥカティのマイスピンはしっかり対応済みだ。
【ナビをメーターに表示し、スマホ室も完備】写真はムルティストラーダV4。利便・快適装備満載だ!
Sygicのナビをメーターに表示可能。バ イク初の追従式クルーズコントロールまで搭載し、長旅がラクチンだ。
タンク上部に防水のスマホ収納室を設置。Bluetooth(以下BT)のほか、さらに通信速度の速いWi‐Fiで無線接続でき、USB充電ソケットもある。
ムルティV4は専用アプリ”DucatiConnect “で接続。他のマイスピン系と同様、目的地設定、連絡先、電話番号の入力、音楽再生などが可能だ。
【スマホ風の縦型も!】’22新型のデザートXには、スタンディングでも視認しやすい縦型配置の5インチメーターを採用。オプショ
ンでスマホと連動でき、矢印を示す簡易式ナビをメーターに表示できる。
採用車の一例
採用システムその2:BTモジュール
mySPIN以外には簡易版とはいえ、SSにまで連動機能を搭載するドゥカティ。未対応なのは、’20年型以前のムルティストラーダ950系ぐらいだ。メーターには音楽プレイヤーの情報や電話着信、メッセージ受信のアイコンを表示。スマホ内に走行ルートやログを記録できる。
また、ナビ、電話、メッセージ、音楽、天気、音量の6機能を使用可能。BTインカムによる音声入力または左手元のスイッチで操作できる。
【一部を除いてオプションでBT接続可能!】多くの車両はオプションのBTモジュールが別途必要。スマホとインカムを2台ずつ接続できる。価格は車種ごとに異なり4万円台前半。
採用車の一例
【X DIAVEL series】
●価格:238万5000円〜
【BMW】2輪最大、10.25インチも選べる!
採用システム:mySPIN
ドゥカティと並んで対応モデルが多いBMW。全て多機能なマイスピン系となる。’21 R1250RTを皮切りに、豪華ツアラー系ら4車種に採用されているのが10.25インチの大画面メーター。分割表示機能もあり、実に便利だ。
ただし国内ではマップを表示できない。欧州ではOKなのだが、アプリが日本地図に対応していないことが理由。アップデートを待ちたい。
【機能充実、あとは地図対応だ】R1250RTにはスマホ収納室があり、BTのほか、Wi-Fiでも連携。有線に加え、なんと無線充電が可能で、収納室が35度以上になるとファンでスマホを冷却してくれる。
【スマホに詳細な走行データを記録】BMW Motorrad Connectedアプリを通じて、電話発信、電話着信表示、音楽再生が可能に。スマホにはバンク角や加速などを含む走行ログなどを表示できる。写真はM1000RRのもの。
採用車の一例
採用システム:mySPIN(普及版)
R18/クラシックやRナインT、G310シリーズを除いてマイスピンの6.5インチ液晶を搭載する。電話、音楽プレイヤーを使用でき、電話着信の相手も表示。メーターは日本語対応なので安心だ。
なおF850GS/750GSのように注文時の工場オプションでTFTメーター(1万9000円)を選ばないと連動NGの車種もある。
【普及版は6.5インチ仕様】普及版にもmySPINを採用するBMW。こちらのメーターは6.5インチ仕様となる。
採用車の一例
※各メーカー別に掲載している車種は、機能を搭載している車種の一部です。※各写真は海外仕様のものを含みます。 ※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
無線接続でスマホの情報がメーターに映し出される! スマホを活用すると、よりバイクが快適に、楽しくなる。別売のマウントでスマホをバイクに取り付ける人も多いが、振動でスマホが故障するケースも。特に手ブレ機[…]
【HONDA】国内メーカーで唯一のカープレイ採用車も! 採用システムその1:アップルカープレイ&アンドロイドオート 国内メーカーで初めてカープレイを導入したのがホンダ。ツアラー系旗艦の'18ゴ[…]
スマホは安全に携帯し、見やすい大型モニターでツーリング! 最新のバイクでは、大型二輪車を中心にスマートフォンとバイクのメーターパネルを無線接続して、Android Auto(アンドロイドオート)やAp[…]
ハンドルバーのコントローラーからも操作可能 ナビタイムジャパンが提供するスマートフォン用バイク専用ナビゲーションアプリの「ツーリングサポーター」が、スズキ・GSX-S1000GTとカワサキ・Ninja[…]
[◯] 特許出願中の防振構造がスマホのダメージを軽減 iPhoneを製造販売しているアップル社は、'21年9月に「高出力または大排気量のエンジンは特定の周波数範囲で振幅の大きい振動を生じるため、iPh[…]
最新の記事
- 2025MotoGPヘルメット勢力図は5社がトップを分け合う戦国時代へ突入! 日本の3メーカーに躍進の予感!?
- 【SCOOP!】スズキ「GSX-8」系にネオクラが存在か!? 丸目のGS&クーリーレプリカ復活希望!!
- 「初の100ps超え!! 」全面改革で進化した第二世代のZ:カワサキZ1000J【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 3色ラインナップ化! ホンダ「CT125ハンターカブ」歴代カラー大図鑑【2022年モデル】
- 【受注限定】SHOEI「グラムスター」に新色モスグリーン! 5月発売で全5色展開に
- 1
- 2