プジョーモトシクルは、ネオレトロスタイルのスクーター『プジョー ジャンゴ』の2022年モデルを1月20日より、全国の正規ディーラーにて販売開始した。ジャンゴは同社のイメージリーダーとなる主力モデルで、主要諸元に変更はないが『ジャンゴ125 シャドウ ABS』がラインナップに追加された。
●文: 山下剛
ジャンゴの都会的なイメージを一新するクロスカントリーデザイン
1953年にプジョーが発売した『S55』をルーツとするスクーターがジャンゴで、エンジンは125ccと150ccの2種から選べる。曲面を多用した流線型のボディと、それを前後に貫くラインが特徴で、19世紀初頭より続いてきたプジョーの長い歴史と伝統を現代に伝えるスクーターだ。それでいてフランスらしいエレガントさと都会的な印象を持っている。
2022年モデルとして追加された『シャドウ』には、そのイメージとは異なるキャラクターを与えられた。ボディカラーをミリタリーやオフロードをイメージさせる、つや消しダークグリーンとし、ミラー、ヘッドライトバイザー、操作系パーツ、ボディモール、インナーパネル、フットボード、タンデムステップ、テール愛とカバー、ホイール、エンジンカバー、そして『PEUGEOT』と『Django』のエンブレムをブラックアウト。細部に至るまでカラースキームを変更したことで、ヘビーデューティで精悍なデザインとなった。
サイドカウルには『XC』の文字がデザインとしてあしらわれており、これは今やクルマでもバイクでもすっかりと定着したクロスカントリーを意味している。市街地だけでなく、さまざまな道を走破できる、ジャンゴの隠れた一面(シャドウ)を引き出し、新たな楽しみ方を提案するモデルとしている。
また、ジャンゴ125 ABSには、光の当たり方で表情を変えるディープオーシャンブルーをと、シンプルな色使いでジャンゴのボディラインをより美しく演出するミルキーホワイトを新たに設定した。
なお、ジャンゴ150 ABS(インクブラック)、ジャンゴ150エバージョンABS(ドラゴンレッド)、ジャンゴ125 ABS(マットブラック、インクブラック)、ジャンゴ125エバージョンABS(ドラゴンレッド)、ジャンゴ125スポーツABS(レーシンググリーン)は、2021年モデルが継続販売される。
PEUGEOT DJANGO 125/150[2022 model]
主要諸元■全長1925 全幅710 全高1190 軸距1350 シート高770(各mm) 車重129kg(乾燥)■水冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブ 125[151]cc 10.6[11.6]ps/8000rpm 0.95[1.1]kg-m/6500[6000]rpm 自動変速 燃料タンク容量8.5L■タイヤサイズF=120/70-12 R=120/70-12 ●価格:43万4500円[46万2000円] ※[ ]内はDJANGO 150
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ジャンゴシリーズ 概要 ジャンゴは、プジョー初のスクーター=S55をオマージュした優美なボディが特徴だ。'21ではショートスクリーンを採用した新グレードのDXを設定。また125に新色のインクブラックを[…]
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