MVアグスタは欧州で、新しい電動キックスクーター「RAPIDO(ラピド)」を発表した。MVアグスタの最初のe-バイク「AMO」に続く新しいモビリティファミリーに位置付けられたRAPIDOは、1999年に発売されたF4セリエオロに始まるゴールデンシリーズにインスパイアされたディテールに彩られている。
●外部リンク:mvagusta.com(本国サイト)
最新のブルターレ1000をオマージュしたウイングまで!?
MVアグスタのセリエオロと言えば、英語に直訳するなら“ゴールドシリーズ”になる、ブランニューモデルが登場した時のみラインナップされる限定プレミアムモデルのことだ。1999年に日本でも発売された最初のF4(750cc・4気筒)で一躍その名は轟き、ドゥカティ「916」に続いてマッシモ・タンブリーニのマイスターぶりを強く印象づけたものだった。
その後もブルターレ(750cc・4気筒)やF4 1000、ブルターレ1000、そして最近ではスーパーベローチェ800といった珠玉のマシンたちが“セリエオロ”の名を冠してきたが、ここでまさかの電動キックスクーターが登場した。
MVアグスタが「EICMA 2021」開幕目前の11月18日に欧州で発表した新しい電動キックスクーター「RAPIDO(ラピド)」は、Schiranna社によりセリエオロのカラーリングが与えられ、MVアグスタブランドの最初のe-バイク「AMO」に続く、同社のe-モビリティファミリーの新顔だ。
セリエオロにインスパイアされたこのバージョンのRAPIDOは、ブラック×ゴールド×レッドのカラーリングに、身を包み、マグネシウム合金フレームや10インチのチューブレスタイヤ(リヤのファットサイズにも注目!)、前後油圧ディスクブレーキなどを備え、48V-500Wブラシレスモーターは2.44kg-mのトルクを発生。最高速度はほぼ40km/h(欧州では25km/hでロックされる)で、航続距離は50kmだという。
RAPIDOは最大14度の登坂性能を持ち、ライダーは「ペデストリアン(歩行者)、エコ、コンフォート、スポーツ」の4つのパワーモードを選択できる。また、専用アプリを介してスマートフォンに接続可能な4インチLCDダッシュボードは、コントロールパネルやスピードメーターとして機能する。
ヘッドライトは最新のブルターレ1000を彷彿とさせる赤い仕切り板が入っており、左右のウイングを模したカウル(?)も同様にブルターレ1000のウイング形状そっくりだ。
日本で購入することは難しそうだが、MVアグスタはこのRAPIDO Serie Oroを最初にオンライン販売し、次にMVアグスタのディーラーネットワークを通じて販売するという。欧州でのメーカー推奨小売価格は999ユーロだが、クリスマスまで、または在庫がなくなるまでの早期割引が適用されれば849ユーロになるという。
MV AGUSTA RAPIDO SERIE ORO
主要諸元■全長1132mm 全幅600mm 全高1214mm(折り畳み時は538mm) シートなし 軸距未発表 車重未発表■電動ブラシレスモーター48V-500W トルク2.44kg-m バッテリー容量10.4Ah 最高速度25km/h(欧州) 1充電あたり最高航続距離50km(75kgのライダーが乗車した場合)■灯火類はフルLED タイヤサイズF=102.5-6.5 R=70-65-6.5=102.7*6.5 ●価格:999ユーロ(早期割引は849ユーロ)
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