ヤマハは欧州に続き北米でも新型「XSR900」を発表した。車両自体の内容が変わっているわけではないが、注目は初めて設定された価格だ。ベースモデルの2022年型MT-09(9499ドル)に対し、XSR900は価格上昇を最小限に抑えた9999ドルだったのだ。この価格上昇率を日本のMT-09(110万円)に掛け合わせると……。
北米価格がほぼそのまま日本価格になりそう?!
ヤマハは欧州に続き、北米でも新型ヘリテイジスポーツ「XSR900」を発表した。日本で今夏発売されたMT-09をベースとしたレトロスタイルのスポーツネイキッドで、デルタボックススタイルのフレームに並列3気筒エンジンを搭載し、往年のソノートヤマハ(現フランスヤマハ)が纏っていたゴロワーズカラーをオマージュしたグラフィックに身を包む。
燃料タンクはスチール製(従来型はインナータンクにアルミ製のカバーを被せていた)になり、ホイールベースはMT-09に対し65mm延長。1980年代のレーシングマシンを彷彿とさせる低く長いスタイリングが特徴となっている(詳細は関連記事参照)。
北米で発表されたモデルも欧州仕様と同内容だが、注目は価格だ。
2022年モデルのMT-09は9499ドル(日本円換算約109万3000円)なのに対し、新型XSR900は9999ドル(日本円換算約115万円)と、価格上昇は最小限。ちょうど日本仕様のMT-09が110万円なので直感的にもわかりやすいが、は北米での価格上昇率と掛け合わせると、2022年春以降に発売される日本仕様XSR900の予想価格は約115万8000円となる。
MT-09がモデルチェンジした際の価格上昇も小幅に抑えられていたことから、ヤマハの戦略的な価格は日本仕様のXSR900にも適用されると見て間違いないだろう。
余談にではあるが、注目のツインスポーツ「YZF-R7」は北米価格8999ドル(日本円換算約103万5000円)。国内では100万円を切る戦略価格になるとの噂もある。2022年のヤマハは要注目だ!
YAMAHA XSR900[2022 U.S. model]
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距58.9インチ(1496mm) シート高31.9インチ(810mm) 車重425ポンド(約193kg)■水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ 890cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量3.7ガロン(14L)■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:9999ドル(日本円換算約115万円) ●色:青、黒 ●発売時期:未発表 ※諸元および価格等は全て北米仕様
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
XSR900 Static images from campaign shoot. Featuring Legend Blue Bike. デルタボックススタイルのフレームはこのためだったのか! ヤマ[…]
ヤマハレーシングヘリテージの核心! レジェンドブルー改めブルーメタリックへ ヤマハは欧州でフルモデルチェンジしたXSR900を発表した。日本でも今夏に発売されたMT-09をベースとしており、トレーサー[…]
そりゃあプロのCGアーティストのようには作れないけどさ これから掲載する写真やCGはまったく根も葉もないものであり、噂にすら上っていない。カスタムの素材としての新型XSR900の魅力に迫りたいという思[…]
エンジンとフレームを刷新。電子制御も進化した '14年の登場から初となるフルモデルチェンジを果たしたMT-09。エンジンはストロークアップによる排気量43cc増で4psのパワーアップを実現したが、エン[…]
原付二種クラスの待望のスポーツヘリテージ ホンダ「GB350」の大ヒットからもわかるように、現在の日本ではネオクラシックモデルが大人気。大排気量クラスではカワサキの「Z900RS」や「W800」、そし[…]
最新の記事
- [2024冬版] いま売れ筋のバイクシューズTOP5【大型販売店で聞いてみた】1位はアヴィレックスのスニーカータイプ
- 世界GP王者・原田哲也のバイクトーク Vol.132「タイム差が縮まるほどに、0.1秒の違いがとてつもない重みになる」
- 【2024年12月版】20万円台! コスパで選ぶ 国内メーカー原付二種スクーター5選!
- 価格差11万円の「CT125ハンターカブ」と「クロスカブ110」は何が違う? 最新型スペック比較&ざっくりインプレ【2024年版】
- 「2スト×4ストのハイブリッド!?」EICMAで話題のホンダV型3気筒エンジンはMotoGPマシンとしても噂があった
- 1
- 2