ファイナルエディションをもってその11年の歴史に終止符を打つ、ホンダCB1100。それは同時に、国内の空冷直4の終焉も意味する。ここでは稀代の名車に敬意を評し、あらためて初登場からの全モデル/全カラーを振り返る。後編では、’17から’20限定カラーまでの各モデルを解説。”第3世代”はリファインされ型式名も変更、’17でスポーティなRSが登場した。
●文:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●外部リンク:ホンダ
’17モデル
“所有する喜び”と”走りの質を拡げる”をテーマにリファインし、新たな提案となるRSを加えた。RSとEXは、彫りが深く、溶接痕が目立たないフランジレスタンクをはじめ、手作業で加工したアルミサイドカバー、素材感を活かしたトップブリッジなどで高級感をアップ。
心臓はシリーズ共通で出力特性を向上し、アシストスリッパークラッチも導入した。2本出しマフラーは小型化され、2.4kg軽量に。規制対応しつつ歯切れのいい音質としている。
RSはEXより2mm太い43mm径フォークと、リザーバータンク付きリヤサスを採用。トキコ製ラジアルキャリパーや前後17インチアルミキャスト、アルミリヤアームも独自装備だ。
EXにはアップハンドルのタイプIとローハンドルのIIが復活。RSとIIのハンドルは共通で、共にスポーティな乗車姿勢となる。各部にメッキを多用したほか、前後18 インチのアルミリムを新設計し、スポークを鉄→ステンレスに変更した。鉄Fフェンダーは継続。
CB1100RS
CB1100EX タイプI
CB1100EX タイプII
CB1100/Eパッケージ
’17新色
CB1100RS
金属質のグレーに、センターストライプ入りのタンク、黒塗装エンジンでモノトーンにまとめた新色を追加。足まわりも黒塗装&アルマイト加工を施し、車体色に映えるブラウンのシートも洒落ている。
’18モデル
EXは全てニューカラーとなり、深みと高級感を両立したブルーとレッドを投入。3→2色設定となった。RSはクールかつ軽快な印象のシルバーを追加し、精悍な印象。従来色のブラックは足まわりをモノトーン調で統一した。STDはホワイトの色味を変更。上質感を表現したパールサンビームホワイトの1色設定に。
CB1100RS
CB1100EX
CB1100
’19モデル
EXは、アルミ製エアクリーナーカバーと、フォークブーツなどを採用。ストライプ入りの新色も導入した。RSは、減衰力調整可能なリヤサスを与え、単色の3カラーを新設定。STDは、EX/RSと同様にショーワ製SDBVフォークを採用し、17Lタンクと快適なシートも備えた。またSTDはこれが最終型となる。
CB1100RS
CB1100EX
CB1100
’20受注期間限定カラー
CB1100RS
車体色をツヤ消し黒としたほか、エアクリーナーやメーターカバー、ハンドル、リヤショックなどの各部もマットブラックに統一。シンプル感と重厚さを強調した。燃料タンク上面にはローコントラストのセンターストライプも採用する。
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