カワサキUSAはティーザーでの宣言通り、6つのニューモデルを発表した。そのうちZ900RS SEとZ900 SE、そしてZ650RSは欧州でも発表済みのもので、初公開となったのはKLX230S ABSとKX450SRのオフロード2車と、バイクではないJET SKIだった。そしてカラーチェンジモデルが発表され……。
2021年11月23日、すなわちEICMAに残されたモデルは何だ!?
カワサキは北米で2022年モデルを一挙発表。ティーザーでの宣言通り、北米では初登場の6モデルを公開した。その内訳は、まず欧州で発表済みの3車で、オーリンズとブレンボで足まわりを強化したZ900RS SE、同じくオーリンズ&ブレンボのZ900 SE、そして9月27日に初披露された2気筒のZ650RSだった。続いて、KLX230をベースにサスペンションをモディファイしシート高を2.2インチ(約56mm)下げたKLX230S/KLX230S ABS、そしてモトクロッサーKX450をベースとした限定マシンKX450SRの2車、最後に(バイクではなく)JET SKIというラインナップだった。
このほか、北米2022年の継続モデルとしてラインナップされることが明らかになったのは、ニンジャH2R、ニンジャH2シリーズ、ニンジャZX-10Rシリーズ、ニンジャZX-6Rシリーズ、ニンジャ1000SX(欧州発表済)、Z H2、Z H2 SE(欧州発表済)、ヴェルシス1000SE(欧州発表済)、ヴェルシス-X 300 ABS、W800(欧州発表済)、コンコース14 ABSだった。これらは基本的にカラーチェンジのみなので、記事後半にてダイジェスト紹介するが、欧州発表済みですでに当WEBで記事化済みのものについては割愛させていただく。
さて、気になるのは、後列に残された3車である。これらは11月23日に開幕するミラノショーことEICMA 2021とタイミングを合わせて公開される模様で、となると北米専用ではなくワールドワイドなニューモデルということになる。
バイクカバーをかけられた画像から多くの情報は得られないが、一番奥はオフロード系かつ前輪21インチの公道タイヤのように見えるので、KLR/KLX系の何かだろうか。
そして2番目は、今回発表されていないヴェルシス650あたりだろうか。そして手前は、ニンジャ1000SX系またはニンジャH2 SXの新型といったところだろうか。もしかすると何か隠し玉が……と期待したいところだ。
欧州未発表の新鮮カラーがニンジャZX-10Rシリーズ/ニンジャZX-6Rに!
2022年モデルのニンジャZX-10Rシリーズは2021年モデルのKRTカラーを継続しているようだが、2022モデルとして黒×赤の新色が登場した。その弟分で636ccの6Rは、残念ながら欧州のラインナップから一時的になのかは不明ながら現在のところ消えている模様。しかし、日本ではユーロ4の現行車がラインナップされており、また北米ではユーロ5への適合が必須ではないためスズキGSX-R750/600と同様に形を変えずに生き残っていく可能性もある。とはいえファンも多いことからモデルチェンジが期待されますが!
スーパーチャージドの最高峰、その火は消えず! ニンジャH2/H2R
どっこい生きてた北米で! 国内では2021年モデルの予約受注をもって販売終了が宣言されているニンジャH2/H2カーボン(国内では購入の最後のチャンスがまだある模様)、およびクローズドコース専用で310psというモンスターマシン・ニンジャH2R(国内では販売終了)だが、欧州でこの10月5日、つまり北米と同日発表でニンジャH2Rが存続し、北米ではH2Rだけでなく公道モデルのニンジャH2シリーズも生き残ることが判明した。
ヴェルシス1000SEは欧州発表済みだが、ヴェルシス-X300はニュー!
欧州ではヴェルシス1000SEの2022年モデルが先日発表されたばかり(YMでは未記事化)だが、北米でもこれをラインナップ。同時に、オフロード色の強い弟分のヴェルシス-X 300 ABSが発表された。こちらは青×白の新鮮なカラーリングが映える!
オマケで欧州未発表のZ H2と、北米で生き残るコンコース14だ!
欧州ではまだ登場していない2022年モデルのZ H2は、赤いスチール製トレリスフレームが新鮮だ。そして、欧州で1400GTRとして販売されていたコンコース14 ABSは、今年も北米で生き残ることがわかった。ニンジャZX-14R系のエンジンを搭載する大陸ツアラーは、もっとも適した土地であるアメリカ大陸にこそふさわしいのかもしれない。
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