スズキGBが展開する「スズキ ビンテージパーツ プログラム」に真新しいカタナの燃料タンクが入荷した。長きにわたってスズキを愛するファンのために、今もさまざまな部品を復刻/ラインナップしている。
GSX1100SDおよびGSX1100SZカタナに適合する光沢シルバーの燃料タンク
スズキGB(英国スズキ)は、同社のクラシックバイクを愛するファンのためにパーツの再生産やレストアプロジェクトを遂行する「スズキ ビンテージパーツ プログラム」を展開。今までGSX1100Sカタナでクラシックレースに出場したり、1973年製のRG500/G-54のレストアプロジェクト、K8ベースのKATANAレーサーの製作などを発表してきた同プログラムでは、スズキの正規ディーラーでGT750やGSX-R750、RGV250といった旧車のパーツを購入できるようにラインナップを整えている。
今回発表されたのは、GSX1100Sカタナの最終章にあたる「GSX1100SL」および「GSX1100SY」に適合する燃料タンク(新品!)。塗装色でいえば『YD8』だ。光沢のあるシルバーで仕上げられ、赤い“SUZUKI”の文字を配した姿が美しい。しかも、日本の工場で限定再生産されたものだという。
スズキGBのアフターセールスコーディネーターであるティム・デイビスさん(Tim Davies)は次のように述べている。
「メーカー工場で限定再製造されたカタナの真新しい燃料タンクが、英国のストックに加わることに興奮しています。カタナがどれほど象徴的な存在であり、ファンに求められているものであるかは改めて誰かが指摘するまでもないでしょう。我々もこれまでに、カタナをベースとしたカスタムバイクやレストア車を多く目にしてきました。しかし、年月が経過するとともに、放置されたバイクは傷んだ燃料や混入した水、湿気などによってさまざまな問題に悩まされることになります。これを新品の、本物のアイテムに交換できることは、40年の歴史を刻んできたバイクにとって素晴らしい出来事といえるでしょう」
ハンス・ムートが率いるターゲットデザイン社によってデザインされたカタナは、それまでのモーターサイクルが逸脱した新鮮さを備え、スズキに販売的な成功をもたらした名車なのだ。
スズキGBの同プログラムでは、このたびの燃料タンクのほか、センタースタンド、ブレーキレバーとクラッチレバー、クロックサラウンド、スプロケットカバー、コンロッド、ピストン、ピストンリング、一連のガスケット、バルブ、コッター。シール、スプリング、さらにキャブレターのゴム製インテークパイプも入手することが可能だという。
日本から買えるのかは不明だが、情熱のあるオーナーならトライしてみる価値はあるかもしれない。現地価格は付加価値税込で746.76ポンド(約11万3000円)となっている。
※2021年9月14日訂正:記事内容に誤りがありました。記事公開当初の『初代カタナ「GSX1100SZ」および2代目「GSX1100SD」に適合する』ではなく、正しくは「GSX1100SL」および「GSX1100SY」です。
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