分解や部品交換が必要な難しい整備はバイクショップに依頼するのが安心だけれど、緩んでいるミラーを締め付けるような作業は自分でやりたい、という方は多いだろう。そしてバイクに限らず、機械を組み上げているボルトやナットを回すのに必要な工具といえば、パッと思い浮かぶのは「片口スパナ」ではないだろうか。もちろん正解だが、実際の作業では「メガネレンチ」を使うのがオススメだ。
●文/写真:ライドハイ(伊藤康司)
片口スパナよりメガネレンチの方が安全!?
片口スパナはその名の通り“口が開いている”。そのため、ミラーをハンドルのホルダー等に留めているナットを回したり、シフトペダルの高さを調整するのにリンクシャフトのロックナットを緩めたりするのに便利だ。また、スパナの柄に対して口が傾いて開いているため(一般的に15度)、狭い場所でも表⇔裏と入れ替えて使えばボルトやナットを回すことができる。
これらのメリットがある反面、片口スパナは構造的に6角のボルトやナットを2点でとらえて、口が開いているがゆえに作業時にボルトやナットから外れる可能性がある。とくにサビや汚れなどで固く締まったボルトを緩める時が危険で、外れた勢いでスパナを握った手を周囲にぶつけてケガをすることも少なくない。それと同時に、ボルトの頭をナメて(傷付けて)しまったりもする。
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