
1969年、ホンダが発表・発売したCB750フォアは量産車で世界初の4気筒、そして装備されていたディスクブレーキも量産車では世界初だった。しかしディスクローターを締めつけるブレーキキャリパーはいまと違ってフロントフォークの前に装着されていたのだ。
最初は冷却を考えてフォークの前に装着
1969年のホンダCB750フォアのデビューは、世界GPマシンでしか見られなかった高度なメカニズムの4気筒エンジンを搭載して、衝撃と共に世界のファンから注目を浴びていた。
しかも200km/hという量産車ではあり得なかった高速からの減速のために、レースでも一部で試験的に採用されはじめたばかりのディスクブレーキを、これも量産車で世界初の装備というセンセーショナルの塊のようなバイクだったのだ。
ディスクブレーキが採用された最大の理由は、それまでのドラムブレーキでは200km/hだとオーバーヒートしてドラム内部のブレーキシューが炭化で効かなくなるリスクを回避するため。というほど、ブレーキといえば放熱が一番の課題で、この世界初のディスクブレーキ装備も、ディスクローターを油圧で挟んで締めつけるブレーキキャリパーが、ブレーキパッドと共に走行風で冷却されるよう、フロントフォークの進行方向で前側に装着されていた。
しかし10年後、レーシングマシンを筆頭に、このブレーキキャリパーはフロントフォークの後ろ側へマウントされることに。それには3つの大きな理由があったのだ。
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