
最近のバイクのオイルはなかなか減らないけれど、それでもオイルチェック窓で見るたびにレベルが変化しているように感じることがある。それってなぜなのか?
●文/写真:ライドハイ(伊藤康司)
オイルが減りやすい車種は?
エンジンオイルは「バイクの血液」と言われるくらい大切。だから定期的な交換はもちろん、日常的な“オイル量のチェック”も重要になってくる。現在主流の4ストロークエンジンは物凄く進化しており、シリンダーやピストンを潤滑するエンジンオイルは燃焼して排気ガスと一緒に排出されるものの、その消費量は猛烈に少ない。
逆に言えば、エンジンオイルが短期間で目に見えて減るようであれば、大量に燃焼しているかどこかから漏れているわけで、ようするに故障している状態。すでに重大なトラブルが出ているというわけだ。だからたまにはオイル量のチェックが必要なのだ。
とはいえ、最新バイクのオイルは、本当に減らない。構造上、オイルが汚れにくくなってきていることとエンジン内部の密閉性が上がっているため、オイル交換の距離も伸びている。昭和の頃は3,000km毎などといわれていたが、2021年モデルのドゥカティ ムルティストラーダ V4は1万5,000km毎(または2年)というロングスパンを実現している。
では、オイルチェックはエンジンが冷えている時? それとも暖まっている時がいいの?
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