手に入れれば、生活のすべてが変わる可能性を秘めている。それがハーレーダビッドソンという乗り物だ。そんな暮らしを満喫中の個性派オーナーたちを、ハーレー専門誌『ウィズハーレー』が全国を渡り歩いてピックアップ。今回はハーレートライクに乗る会社社長が従業員とともに楽しむ福利厚生=ハーレーライフを紹介しよう。
●文/写真:Makoto Watanabe ●取材協力:ハーレーダビッドソンセントラル春日部店
ハーレートライクが会社のレクリエーション!?
夜の宴席や麻雀にゴルフなど、”会社の付き合い”と聞くと様々なコトが思い浮かぶが、ここに紹介する株式会社RSTの場合、どうやら”フツー”の会社とは異なるようだ。一般的にはピンとこないものの、しかし我々にとっては馴染み深い「バイク」という存在が、重要なコミュニケーションツールになっているのだ。
会社のレクリエーションの一貫として皆でバイクを楽しむこと…、それ自体は社長がバイク好きな会社であればあり得るハナシだが、聞けば上写真の中心に立つ代表Tさんのバイク歴は1年ほどで、その車歴もナカナカ耳にしない類のもの。そうした部分が、どうやら”フツー”でない印象に繋がっているのかもしれない。
「それまでバイクには興味がなかったんですけど、マグナ50を貰ったことで火が付いちゃって(笑)。壊れた所を修理したりしているウチにハマってしまったんですよね。今ではZIIとかヨンフォアとか7台くらい持ってますかね。何でも”徹底的”にやってしまう性分なんです(笑)。大型免許を取る前にハーレーを買ってしまったり、みんなで乗りたいなって思ったのでコイツ(Kさん)に大型免許を取りに行かせたり。もうムチャクチャですよね(笑)」
上の言葉どおり、今回の取材に同席したKさんの教習所代をTさんはポケットマネーで支払ったそうだが、たった1年でバイク歴の一生分に値するかのような内外の名車を手に入れる行動力と決断力は、少々極端ながらやはり会社経営者としてふさわしい資質なのかもしれない。
「まぁ会社のレクリエーションみたいなもんですよ。社会の中で”付き合い”と言えば酒を呑みに行ったりとかが普通だと思うんですけど、ソレだとダラダラしちゃうじゃない? だから仕事と遊びをスパっと切り替えてバイクに乗るのがイイんですよね。我々の仕事は産廃処理業なんですけど、普段はなかなかキツい仕事なんですね。だから休日の路上では、せめて目立ってやろう思って。それでハーレーなんですよ」と豪快に笑うTさん。
ウーン、こんな福利厚生の会社なら……まったく羨ましい限りです、ハイ。
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