●文/写真:Makoto Watanabe ●取材協力:ハーレーダビッドソンセントラル東京北店
気軽に立ち寄れる、どこか暖かい空気感のあるディーラー
クリーンな店舗の外観や内装、そして“バー&シールド”の看板などを掲げるハーレーダビッドソン・ディーラー。その多くの店舗が、新車の購入はもちろん修理や整備などで”安心”なサービスを提供してくれるのは間違いないと思うが、しかし、だからこそそうした枠組みの中で各店舗が独自の”色”を出すことは難しいかもしれない。
メーカーからの指導によるストア作りのメニューと、それによって保たれるブランドイメージ、そしてしっかりしたトレーニングを積んだメカニックのスキルなど、”正規ディーラー”のメリットは数多くあるのだが、しかし、そうした部分が、どこか(決して悪い意味ではないが)画一的な印象に繋がってしまうのは否めないだろう。これは大手チェーン店が全国どこででも同じクオリティーのサービスを提供するかわりに、どことなく同じように感じてしまうことと同じ理屈だ。
そうした中にあって、今回訪れた東京北区の「ハーレーダビッドソンセントラル東京北店」は”個性”を感じさせる店舗なのだが、その要因は”店のアットホームな雰囲気”に他ならないと言える。
JR埼京線の浮間舟渡駅から徒歩2分という立地で、その路線の高架下に同ショップは店舗を構えるのだが、そうしたシチュエーションゆえか、店内はどことなくニューヨークのカフェのようなムード。ここは天井部分があえて”打ちっぱなし”になっているのだが、逆にそれが洒落た雰囲気を生む要因なのかもしれない。
「当社は他にも川口店/所沢店/世田谷店/春日部店があるのですが、その中でも当店は比較的小さな店舗なので、それがアットホームな雰囲気に繋がっているんじゃないかなと思います。個人経営のショップではありませんが、それと近い感じというか…。また近くに浮間公園があるので、散歩がてらお立ち寄りいただくご年配の夫婦や若いカップルの方も多いんです。そういった”気軽に立ち寄れる空気感”は大切にしてますね」と同店の大山店長が語る通り、店舗は何となく(良い意味で)カスタムショップのそれに近いムードだ。
加えて同店は、数あるセントラルグループの店舗の中で唯一「HOG(ハーレーオーナーズグループ)」のチャプターとして活動し、お客さん同士がツーリングなどで交流を温めているのだが、きっとこうした活動も店の空気感を生む要因のひとうなのだろう。
「もちろん、そうした雰囲気は店の特色として打ち出してるのですが、修理や整備、カスタムや新車やウエア類の販売などサービスは、あくまでもディーラー・クオリティです」とも語る大山店長。
関東近郊で5店舗を構えるセントラルグループの中で最も小さなハーレーダビッドソン東京北店。しかし、このムードは馴染みのビストロのようにどこか温かい。
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