●文:ライドハイ編集部(根本健) ●写真:折原弘之
日本では馴染みのない大排気量ダートトラッカーだが、映像や写真で見られる、大きく逆ハンを切るシーンの野性味には誰でも惹きつけられる。インディアン「FTR Carbon」は、そんなイメージをストリートバイクに持ち込んだ。
アメリカ最古のメーカーが、ワイルドな感性のスポーツ性で甦る
インディアンのルーツを辿れば1901年。アメリカ最古のメーカーだ。ライバルのハーレーも長い歴史の中で大きく浮き沈みしてきたが、インディアンは何度か消滅までしながら繰り返し甦ってきた。
最新世代のインディアンは、大型クルーザーの頂点クラスをターゲット、エンジンも2008年に1720ccVツインへと刷新、最新では1133ccから1890ccまでをラインアップ、各カテゴリーの個性を支えている。
そのインディアンから2017年、ダートトラッカーFTR750にインスパイアされたスカウトFTR1200カスタムがEICMA(ミラノショー)でデビュー、ベースとなったFTR750は実際に全米のフラットトラックレースへ参戦し、初年度からタイトルを獲得する活躍ぶりをみせた。
このパフォーマンス実績を礎に、FTR1200はフラットトラッカーのイメージでスポーツ性を強調しつつ、タウンスポーツとしても相応しい特性と電子制御を纏い、他にはない新しい感性のスポーツバイクとして、確実にシェアを拡げつつある。
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