音だけが先に行く楽しみ

カワサキ ニンジャZX-25R “復活の直4″試乗インプレッション〈公道ワインディング編〉

  • 2020/10/26
カワサキ ニンジャZX-25R “復活の直4″試乗インプレッション〈公道ワインディング編〉

カワサキ ニンジャZX-25R試乗のために大分・オートポリスに飛んだヤングマシンメインテスター・丸山浩が、現代に蘇った250cc4気筒の絶叫に酔いしれた。サーキットテストに先駆けて公道ワインディングでのテストを実施したが、ニンジャZX-25Rは制限速度を超えない範囲でエンジンの高回転フィーリングを楽しめるという、250ccならではの世界観を提供してくれた。

上寄りのパワーバンドに面食らう、久々のこの感じ

今回はオートポリスの周辺にある大観峰やミルクロードといった絶好ロケーション公道試乗も予定に組まれていた。サーキットだけだと、どうしてもレース向きな直4のフィーリングに傾倒してしまうので、ストリートも乗れるのはありがたい。そして実のところ、峠の試乗はサーキットよりも先だった。

最初に驚いたのが軽さだ。引き起こしからまず軽い。そして足つきも良好。ステップ位置は比較的高く、膝の曲がりは強め。グリップ位置もニンジャ250より1cmほど下げられ、のんびりツーリングから一歩スポーツライディングに振った前傾姿勢だ。ハングオフでも無理なフォームにならない。
 
着座位置/ステップ/グリップの位置関係はコンパクトで、直線全開のベタ伏せフォームを取ると私の体格でもストッパーに尻が当たる。前輪に荷重を載せて旋回力を引き出す走りもOK、サーキット走行もバッチリだった。

さぁ、ここまでさんざん褒めてきたが、初ライドとなるワインディングでは、我々の中で膨らみまくっていた新生250直4への期待を通り越して夢想にすらなっていた何かが早々に砕け散ることになる。

試乗コースは山間部、かつスタート直後から登り坂。ウッキウキで走り出したZX-25Rは…、走らねぇんだわ!
 
いやいやそうなの、そうだった。回してなんぼの直4はパワーバンドがかなり上。なのに私は久しく乗り慣れたツインのニンジャ250たちと同じように回転を上げずにシフトアップし、登り坂に挑んでしまったのである。コイツで登り勾配ならもっとエンジンを回さねば走らないのは必然。ZXR250から30年分ほど進歩した新型も、魔法のバイクではないというわけだ。そして同時に2気筒250ccの乗りやすさを改めて実感させられた。

さぁ気を取り直して。坂を登り終えたら4000rpm付近でも何ら問題なし。そしてクイックシフターが楽しい!「フォンッ、フォンッ」とちょっと籠もったような直4のマイルドなサウンドが心地良く、またクイックシフターもストリートを流すレベルから柔らかいタッチで使えるので、たとえば市街地の交差点to交差点でもレーシーな雰囲気を堪能できそう。ただし、低回転での1-2速間ではさすがに変速ショックが出る。 

いよいよ回転数を上げていけば本領発揮。8000rpm以上回せば登りだろうがなんのその。ワインディングを右に左に駆け抜けつつ、シフトアップ&ダウンを繰り返し、コーナーを抜ける度に甲高く吹け上がる直4の雑味のないレーシングサウンドがもう最高。公道の速度域でもシングルディスクのブレーキはしっかりしたタッチだ。 

サーキットで高いパフォーマンスの足まわりは、峠のギャップでも突き返さない絶妙なバランス。よく動くから、コーナーの先に目線を向けただけでマシンの向きを変えられる。

昔は「音だけが先に行く」とか言われたものだが、だからこそできる楽しみ方があると再確認。一番身近な直4スーパースポーツ、それがニンジャZX-25Rだ。

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【セカンドオピニオン:アクセル全開に罪悪感なし!】取材同行した編集部員・ヨが一般ライダーの立場でニンジャZX-25Rに試乗。「プロが感じるのと同じようにアクセルを開けるのがひたすら気持ちいい。なぜなら、エンジンが高回転でも暴力的な加速感ではなく、躊躇なく開けていけるからだ。しかもスピードメーターに映し出される数字も犯罪的なものではないので、無理にコーナーで頑張ろうとしなければ、いろんな意味で怖さがない。登り坂でカーブが連続する区間ならなおさらだ。ただし、音はそれなりに勇ましくなるので、近くに人がいるようならスロットル開度も(失速しない程度に)ほどほどに留めたい。最高に気持ちいいのに大型スーパースポーツに比べれば全然速くない、そこにこそ250cc4気筒の最大の価値があるのだと思う」

●文:丸山浩 編集部 ●写真:真弓悟史
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