ロードグライドリミテッドで試してみた

延長ケーブル同梱でウルトラ系ハーレーでも配線OKのドライブレコーダー〈EDR-21GL〉

カメラ用延長ケーブル同梱の数量限定バージョン「EDR-21GL」が登場

ミツバサンコーワから2019年の夏に発売され、大ヒット商品となっているバイク専用ドライブレコーダー「EDRシリーズ」。

そのフラッグシップモデル「EDR-21G」の使用レポートは、『ウィズハーレー』本誌(およびYouTubeチャンネル)でもXR1200に装着し、お伝えしてきたとおり。前後を絶えずクリーンな映像で録画しているという安心感は絶大で、もはや欠かせない装備となっている。

しかし、大型フェアリングやキングツアーパックを備えるウルトラ系ユーザーからは「ケーブルの長さが足りず、本体の設置場所が限定されてしまう」という意見があった。そこで要望の多かったカメラ用延長ケーブル(0.5m)1本を同梱したロングケーブルバージョン「EDR-21GL」が、数量限定で登場。早速また試すことにした。

【MITSUBA SANKOWA EDR-21GL】●価格:3万9050円

まず、「EDR-21G/L」の特徴をおさらいしておこう。万が一のアクシデント時の証拠となる映像や情報を逃さず確実に記録するというドラレコに求める機能・役割を、前後2台の高性能カメラとGPSで確実に果たしてくれるというのが第一に頼もしい。

対角視野角162度と画角の広いカメラは、SONY製CMOSセンサー搭載で、200万画素フルHD、WDR(ワイドダイナミックレンジ)搭載と文句なしのハイスペック。走行中の映像を前後2台でキレイに録画し、後方から追突された時や危険な”あおり運転”もしっかり記憶してくれる。

全国のLED信号機に対応したフレームレート設定で、信号機の点灯状態も記録可能なのはもちろん、逆光やトンネル入口、夜間などの明暗差を補正し、明瞭な映像を作り出すことにも驚く。

そして、バイク用ETC車載器シェアトップのミツバサンコーワの技術を生かした強靭な防水・防塵・耐振動設計であることも見逃せない。

いつも雨風にさらされ、走行時の振動も激しいバイクの特性を知り尽くすミツバサンコーワ。振動の多いハーレーでは、特に耐振設計が強みとなってくるのは言うまでもないだろう。

外部に露出するカメラはIP66/67を同時にクリアし、噴流と一時的な水没の両方に耐えられる。本体も防水・防塵対応(IP55)とし、カメラ、本体、ケーブル等すべてのパーツの細部や繋ぎ目まで防水・防塵を徹底しているので、急な雨も心配無用だ。

さらに、振動加速度試験10Gをクリアし、連続振動や悪状況の道路にも耐えられる屈強な設計・構造となっている。つまり、さまざまな環境・状況下で、安心して長く使えるというわけだ。

今回は2020年式のニューモデル「ロードグライドリミテッド」に装着したが、カメラと本体が分離したセパレート型で、すべての機器がコンパクトに設計されているため、ロードグライドの美観や走りを邪魔しないよう目立たずスマートに取り付けられた。

記録した映像はウインドウズPC用ビュワーソフト「Moto DR Player」で確認できるが、動作速度や安定性の向上を果たした新バージョンも公開されている。

また、アクションカメラで多く採用される3本爪タイプのマウントに対するアダプターもリリースされるなど、オプションパーツが充実してきたこともユーザーとしては嬉しいかぎりだ。

今回「EDR-21GL」を装着したのは、2020年モデルで新登場したロードグライドリミテッド。

〈次のページは…〉ロードグライドリミテッドに実際に装着してみた