躍動感満ち溢れるスポーツスター

ハーレー スポーツスターXL883Nを1275ccへボアアップ〈パインバレーカスタム〉

  • 2020/8/28
ハーレー スポーツスターXL883Nを1275ccへボアアップ〈パインバレーカスタム〉

スポーツスター883/1200オーナーが排気量アップしたいと考えた時、今もっとも大きなボアアップキットが米国ハンマーパフォーマンス社の1275cc完全ボルトオンキットだ。大いに気になるではないか! ウィズハーレー編集長・青木タカオが乗ってみた!!

1275cc 完全ボルトオンキットで躍動感に満ちあふれるスポーツスターに

低回転からドカンと図太いパワーを発揮し、圧倒的といえる力強さだ。発進時からもう排気量アップの恩恵があり、クラッチミートをする1500rpm以下の極低回転域からトルクが分厚く、半クラ操作に気を遣う必要がない。

そして、そのまま一気に立ち上がって胸のすく加速が味わえるではないか。鼓動の粒々も際立って、Vツインの心臓部がよりいっそうエネルギッシュなものに。サウンドを含め、躍動感に満ちあふれるスポーツスターとなっていて、胸の高鳴りが抑えられない!!

パインバレーが仕立てた車両は、米国ハンマーパフォーマンス社の1275cc完全ボルトオンキットが組み込まれたアイアン883。シリンダーはブラック、シルバー、ハイライトフィンの3タイプが選べ、今回はダークカスタムの車体に合わせてブラックをチョイスしている。

パッと見では分からないが、よく見るとシリンダーはノーマルより太くたくましい。さりげなく人とは違い、所有欲を満たしてくれそうなのもオーナーには嬉しいだろう。

ハーレー スポーツスターXL1275N〈パインバレーカスタム〉

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スポーツスター 1275cc完全ボルトオンキット

スポーツスター 1275cc完全ボルトオンキット

パインバレーの場合、XL883/1200 から1275ccへボアアップの場合、チューニング料金+約35万円(参考価格)。ホームページのインジェクションチューニング簡易見積りシステムも便利でスムーズだ。

この1275cc化、パインバレーではすでに人気のカスタムメニューとなっていて、シリンダーピストンの組付け後は過去の膨大なインジェクションチューニングデータをもとにしたベースマップを作成後車両にインストールし、シャーシダイナモで入念にセッティングを施す。

さらに慣らし運転で調整や修正を加えつつ、信頼のおけるワコーズ社の日本製オイルを複数回使用し、エンジン温度もセンサーで管理しながら施工していくという手の込みようだ。

メカニックの矢野氏は次のように教えてくれた。「シリンダーヘッドが883と1200で異なり、883はポートが狭い(バルブ径が小さい)分、高回転のパワーは出ませんが、逆に充填効率が向上し、低回転からドカンとパワーが出てくれます」

たしかに回さなくとも、一発一発の重みのあるパンチの効いたライドフィールが楽しめた。それはノーマルの1200とも明らかに違う。矢野氏によれば「1200を1275化すると、高回転の吹け上がりや最大出力が良くなります」とのこと。1200オーナーにとっても魅力は大きい。

「883の場合、2004年式以降からクラッチスプリングが弱くなっているので要交換。走行距離の多い車両など、クラッチ板が弱っている可能性がある場合はスプリングと一緒にクラッチプレート類の交換もセットで交換をオススメします。純正品よりロングライフ設計のエナジーワン製クラッチスプリング&プレートのキットもあります」(矢野氏)

吸排気も見直され、エアクリーナーは吸気効率に優れるローランドサンズデザインのタービンエアクリーナー。マフラーはお馴染みバンス&ハインズのショートショットに、バリバリした音を抑え低音を効かすためにクワイエットバッフルを入れ、Vツインサウンドもなんとも心地いい。

今回の試乗車の仕様で最高出力74.4PS、最大トルク11.5kg-mを発揮し、ヘッド加工やカム交換をすれば、90〜100PSも狙うことができるというから楽しみは尽きない。エンジンフィーリングを向上させたいスポーツスターユーザーにとっては、見逃せないカスタムメニューと言えそうだ。

ハーレー スポーツスターXL1275N〈パインバレーカスタム〉

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