※’20年7月上旬現在、国内で購入できる現行ラインナップかつ公道市販車のカタログ数値(公式HPに記載されているスペック)を比較。
そこにシビれる憧れるゥ! 1.7L超の猛者が集結
排気量とは「1サイクルで燃焼できる混合気の量」のこと。量が大きいほど爆発のエネルギーが大きくなり、前述のようにトルクや馬力を高められる。排気量は「シリンダー内径(ボア)の半径×2×円周率×行程(ストローク)×気筒数」で計算可能だ。
ベストテンには、乗用車並みの1.8~2リッター級がズラリ。1位は、トルク1位でもある約2.5Lのロケット3Rが獲得した。いっぽう2位に食い込んだのはハーレーのCVO。3気筒のロケット3Rに対し、2気筒で2Lに迫る。ちなみに単気筒では往年のスズキDR800(油冷779cc)が歴代最大だ。
第1位[2458cc]トライアンフ ロケット3R:マッチョトリプルが2冠達成
唯一の2L台をマークするロケット3Rがダントツの1位に輝いた。3気筒ユニットは、’04登場の従来型も量産バイク世界最大の2294ccだったが、新型ではボアを拡大しつつストロークを縮小し(101.6×94.3mm→110.2×85.9mm)、2.5Lに到達。3ナンバーの乗用車やミニバンに多い排気量帯で、1気筒あたり819.3ccもある!
第2位[1923cc]ハーレーダビッドソン CVOシリーズ:メーカー謹製スペシャルがツイン勢最大
環境規制をクリアしつつ、トルクをさらに増強するため、年々排気量がアップしているハーレー。 CVOはメーカー自らによるスペシャルカスタムで、スタンダード版より大排気量なのが自慢だ。
第3位[1890cc]インディアン ロードマスター/チーフテンシリーズ
豪華グランドツアラー系に搭載されるのが同社最大OHV空冷49度Vツインのサンダーストローク116。’20でボアを101mmから103.2mmへと拡大し、排気量が1811ccから1890ccに達した。
第4位[1868cc]ハーレーダビッドソン ソフテイル114シリーズ
CVOの117に対し、114キュービックインチを搭載。スタンダードなソフテイル(1746cc)よりボア×ストロークとも拡大済みだ。
第4位[1868cc]ハーレーダビッドソン ツーリングシリーズ
ハーレーダビッドソン ソフテイル114シリーズと同着4位は同門のロングランナー。バランサーが2つのソフテイルに対し、シングルなのが特徴で、水冷および油冷ヘッドがある。
’20年の排気量ベストテン
1.〈2458cc〉トライアンフ ロケット3R
2.〈1923cc〉ハーレーダビッドソン CVOシリーズ
3.〈1890cc〉インディアン チーフテン/ロードマスターシリーズ
4.〈1868cc〉ハーレーダビッドソン ソフテイル114シリーズ
4.〈1868cc〉ハーレーダビッドソン ツーリングシリーズ
6.〈1833cc〉ホンダ ゴールドウイングシリーズ
7.〈1811cc〉インディアン チーフシリーズ
8.〈1802cc〉BMW R18
9.〈1768cc〉インディアン チャレンジャーシリーズ
10.〈1746cc〉ハーレーダビッドソン ソフテイルシリーズ
【国産トップはホンダ GL】外車勢に混じって唯一国産で6位にランクインしたのがホンダ ゴールドウイング。国内大型クルーザーでは’00年代にカワサキがVN2000(2053cc)を販売していたが、現在はGLの独壇場だ。
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