最近のキャンプ場は、直火はNGだが焚き火台を使えば焚き火OKという所が圧倒的に多い。もはや焚き火を目的にキャンプするライダーも多いと漏れ聞く。本特集のラストとして、キャンプ大好き二輪ライター・ヤタガイが、キャンプ最大の楽しみ=焚き火を成功させる秘訣を伝授する。
焚き火もやらずにナニがキャンプかっ!?
昔は地面で直接火を起こす、いわゆる“直火”の焚き火しかななく、焚き火を楽しむためには直火OKのキャンプ場を探す必要があったが、最近は状況が一変。焚き火台が流行したことで、むしろ焚き火ができないキャンプ場を探す方が難しいぐらいだ。
バイクで持ち運べる焚き火台となると、種類はまだ限られてしまうが、愛車を眺めながら焚き火をいじり、走ってきた道程を思い返す時間は一日のクライマックス。ぜひともキャンプツーリングに取り入れたいところだ。
バイクで持ち運べる焚き火台には、写真左のデイトナ ツーリングフラットグリル189(4620円)のようなグリルタイプと、一般的な40cmサイズの薪が燃やせる大型の焚き火台がある。薪に比べて高温になる炭が使えるかどうかも、焚き火台選びのポイントになる。
焚き火台の他には、薪、雑に使える革手袋、ロングタイプの着火ライター、薪の長さを揃えるノコギリ、火ばさみ。この他、薪を細く割って燃えやすくするためのナタがあれば完璧。
火起こしは”熱”コントロールに注力
焚き火台の登場によって、以前はよほど条件がよくないとできなかった焚き火がどこでもできるようになり、焼き物/BBQ/鍋といった焚き火ありきの料理もやりやすくなった。火を見て楽しめて調理もできるとなれば、もはや焚き火をしない理由はない。しかも、生ゴミや燃えるゴミも処理できるので、猫やカラスにテントを荒らされる心配もなくなる。焚き火は一石三鳥のキャンプアイテムなのだ。それに焚き火台は薪の燃え残りが少なく、事後の移動も可能なので、消火、灰処理などの後始末もしやすい。
焚き火の上で調理するには、トライポッドをはじめとする焼き網的な調理器具が必要。写真のトライポッドは、タープ用のポール3本を利用した自作品だ。
3本のポールの先端を”ひばり結び”で結束、滑車をぶらさげてワイヤーで焼き網を吊るす。物を吊り下げるとその自重でトライポッドが安定する仕組みだ。
焚き火に合わせて吊るした焼き網の高さを上下できるよう、スライド調整が可能な”プルージックノット”でポールに結びつけてある。
【高さを自在に調節!】プルージックノットの真骨頂は、吊るした物の重みでテンションがかかると紐同士の摩擦が高まって固定され、緩むと簡単にスライドするという特性。これで火力が一定しない焚き火でも、火加減が自在にコントロールできるようになる。
●写真:武田大祐 ●文:谷田貝洋暁 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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