ソロキャンプはある程度静かなところがベター
キャンプという行為そのものは、誰もが一度ぐらいは経験したことがあるだろう。ただいわゆるレジャー目的のキャンプとはちょっとばかり趣を違えるのがバイクで行うキャンプツーリングだ。というのも、バイクキャンプである以上、メインとなるのはやはりバイク。バイクの旅の延長で行うキャンプだけに大事にしたいのは、旅情や雰囲気。そんな非日常感をしっかり味わうためにはちょっとした工夫が必要なのだ。
そもそもバイクの乗り入れOK!?
盗難が心配という要素もあるが、単純にテントの傍らにバイクを置きたいものである。キャンプ場をリサーチする場合には、まずこの条件を大前提に探してみよう。オートキャンプ場ならほぼOKだが、一般サイトの一部にも、車は乗り入れNGだが、バイクや自転車ならOKというところもある。そんなキャンプ場は明らかにファミリー層が少なく“レジャー感”も控えめ。無料キャンプ場もレジャー感が少なくていいが、初めてならまずはある程度施設の整った有料キャンプサイトがオススメだ。
事前予約は今や常識
平日なら当日の飛び込みでの利用が可能な場合もあるが、最近のアウトドアブームを鑑みると、事前に予約した方が無難。有名キャンプ場は数ヶ月先まで予約が取れないなんてこともあるようだ。また予約の状況がわかれば当日の混雑状況も伺い知れようというもの。
【フリーサイトと区画サイト】敷地内のどこでも設営OK!というユルイ感じのノリがフリーサイト。一方、区画サイトは駐車場のように区割されたスペースがあてがわれる。電源設備などは区画サイトの方が整っている印象があるが、その設備の充実度からファミリー層も多く、たいてい賑やか。ソロキャンプで旅情を感じたいのであればフリーサイトがオススメ。ただフリーサイトの場合、条件のいい場所は早いもの勝ち。またいくら混雑しても明確な場所が確保されるワケではないので、トイレ前しか空いてなかったなんてこともありえる。
事前にチェックしておくこと
1.売店の有無
薪やガスカートリッジは現地で販売はしているか? 車のように荷物が積み放題じゃないバイクは、途中で薪や炭を買うのは難しい。現地に薪があるならそれを利用するのがやっぱり手っ取り早いのだ。
キャンプ場の近くにスーパーがあれば、設営後に買い出しに行くこともできるが、なければ入場前に買い出しを済ませる必要がある。また地物を扱う道の駅や物産店なども調べておこう。小型のナップサックを持っていると、途中で買い出しをするような場合や、近くの温泉などに出かける際にも便利だ。
2.トイレ
人によっては気になるのがトイレ設備。最近は清潔なところも増えたが、まだまだ男女共同、汲み取りで匂いもキツイ! なんてところもあるにはある。
3.入浴施設
やっぱり夏は汗を流してからビールを飲みたいもんだ。場内にお風呂やシャワー施設があれば御の字だが、近くに温泉や銭湯があるか調べておこう。
4.料金
ピンキリなのが宿泊料。設備の充実にこだわったサイトの場合、民宿2食付きの方が安くない!? なんて状況も十分ありえる。納得できる場所を選びたい。
【キャンプ場も新しい日常へ移行】新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が解除されたことで、キャンプ場の営業も6月1日以降、徐々に再開されつつある。屋外で密を避けられるキャンプだけに、各サイトでのマスク着用が義務付けられることはなさそうだが、炊事場やトイレなど他の来場者との接点となりうる場所ではマスクの着用が最低限のエチケットになっている。
キャンプ大好き二輪ライター・ヤタガイ氏によるバイクキャンプ入門。次ページではソロキャンプを成功させるタイムスケジュールについてお届けする。
〈特集〉ソロで楽しむバイクキャンプ入門
●写真:武田大祐 ●文:谷田貝洋暁 ●取材協力:お台場海浜庭園 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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