新型コロナウイルスの影響からの緊急事態宣言を受け、鈴鹿サーキットのオーガナイザーおよびFIMは、「2019-2020 FIM世界耐久選手権第3戦”コカ·コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会」について、2020年10月30日(金)~11月1日(日)に延期することを決定したと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大状況やヨーロッパチームの動向を受け
真夏の祭典として親しまれた鈴鹿8耐が、今年は秋の祭典になる! 鈴鹿サーキットおよびFIMの発表によれば、「2019-2020 FIM世界耐久選手権第3戦”コカ·コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会」は、2020年10月30日(金)~11月1日(日)に延期することを決定。これにより、2016-2017シーズン以来、FIM世界耐久選手権シリーズの最終戦としての機能を継続することになる。
FIM世界耐久選手権の2019-2020シーズンは、ルマン24時間の延期などにともない、一度は鈴鹿8耐を最終戦の位置付けから外し、9月のボルドール24時間を最終戦とすることが発表されていたが、今回の決定により、鈴鹿8耐が再び最終戦ということになる。また、併催予定だった鈴鹿4耐は中止とのことだ。
現在、日本では緊急事態宣言とともに諸外国からの立ち入り制限が施行されており、2020年7月19日にレースを開催するとなると、鈴鹿サーキットは影響を受けた国のチームやライダーを受け入れることができなくなる。これを受け、レースを年内の11月1日に延期したわけだ。これにより、FIM世界耐久選手権(EWC)の最終戦として、鈴鹿8耐ではレースのポイントの150%が与えられるという。
1978年の第1回大会以来、鈴鹿8耐は真夏の祭典として開催されてきたが、2020年には初めて秋に開催されることになる。
FIM、ユーロスポーツイベント、およびさまざまなレースオーガナイザーは、このシーズンカレンダーの再構築により、チャンピオンシップで最初に予定されていたレース数を行うことを決定。オッシャースレーベン8時間耐久が中止にはなったものの、レースカレンダーにボルドール24時間を2回(2019および2020)組み込むことにより、このカレンダーを完成させた。
とはいえ、COVID-19パンデミックはまだまだ予断を許さない状況。秋の鈴鹿8耐が開催されることを信じながらも、推移を見守っていく必要はありそうだ。
モビリティランド株式会社代表取締役社長 田中 薫
「『2019-2020 FIM世界耐久選手権第3戦”コカ·コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会』の7月開催にに向けて準備を進めてきましたが、大勢の人が集まる大規模イベントが禁止されている現状を踏まえ、延期を決定しました。人の数と旅行の制限はヨーロッパ諸国で増加し続けると予想されます。鈴鹿8耐への来場を楽しみにしていたファンの皆さま、そしてレースに関わる関係者の皆さまには、何卒よろしくお願い申し上げます。 11月1日のイベントの開始を、このイベントに関係するすべてのファンと関係者と一緒に歓迎できるように、十分な準備を行います」
ホルヘ・ビエガス、FIM会長
「ほんの数週間前、鈴鹿8耐を延期する必要があると誰が想像していたでしょうか。しかし、私たちは不必要なリスクを冒すことなく、できるだけ早くレースに戻るために何でもしなければなりません。鈴鹿の観客が再び素晴らしいショーを楽しみ、この象徴的なレースがFIMエンデュランス世界選手権での特別な地位を維持すると確信しています。この機会に、日本モーターサイクル連盟(MFJ)、モビリティランドコーポレーション、そしてもちろんユーロスポーツイベントのすべての努力に感謝したいと思います」
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