ホンダは、完全新設計のエンジンと車体でフルモデルチェンジした「CBR1000RR-R FIREBLADE」および「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」を2020年3月20日に発売する。価格はそれぞれ242万円(STD)と278万3000円(SP)だ。
2020年4月号は、ホンダCBR1000RR-Rを日本最速でフルテスト! 最高速テスト、0-1000m加速テスト、サーキットタイムアタックに加えて、カタールで行われた国際試乗会は海外メディアによるイン[…]
最高出力218ps! トリプルアールじゃなくて“アールアールアール”だ
EICMA2019で初披露されてから待ち望まれていた国内仕様が、ついに発売される! 新設計のエンジンは、ホンダのMotoGPマシンレプリカのRC213V-Sを並列4気筒版にしたかのような振り切りっぷりで、ピストン径もMotoGPレギュレーション上限のφ81mmとするなど、ハイパワーの追求に余念がない。車体も、ラムエア効率や空力を追求するためにフレームの基本構造を変えるなど、ワールドスーパーバイクや鈴鹿8耐における勝利を渇望するホンダがついに切れたとしか思えないほどの大変革を遂げたのだ。
車両の公式名称は当初、欧州ではトリプルアールという説もあったが「アールアールアール」で決着。気になる価格は、スタンダード仕様が242万円、SPが278万3000円となり、内容からすればバーゲンプライスと言えるほど。発売日は2020年3月20日だ。
CBR1000RR-R FIREBLADEとSPの違いは?
CBR1000RR-R FIREBLADEは、前後にショーワのサスペンションとニッシンのフロントブレーキキャリパーを採用し、黒とトリコロールの2色をラインナップ。CBR1000RR-R FIREBLADE SPは、前後にオーリンズ製の電子制御サスペンションを装備し、フロントブレーキキャリパーをブレンボ製に(リヤはSTDもブレンボ製)。バッテリーを軽量なリチウムイオンとし、上下双方向対応のクイックシフターを標準装備(STDはオプション設定)している。
HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE/CBR1000RR-R FIREBLADE SP [2020]
【HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE/CBR1000RR-R FIREBLADE SP [2020]】主要諸元■全長2100 全幅745 全高1140 軸距1455 シート高830 車重201kg■水冷4ストローク並列4気筒 DOHC4バルブ 218ps/14500rpm 11.5kg-m/12500rpm 変速機6段 燃料タンク容量16L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ●価格:STD=242万円/SP=278万3000円 ●色:黒、トリコロール/SP=トリコロール ●発売日:2020年3月20日
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