エンデューロレーサー内山裕太郎が指南

安全&楽しい林道ソロツーリングの心得〈心構え|ルーティング|装備編〉

  • 2020/3/5
ソロツーリングの心得

オフロードマシンライダーなら林道ツーリングに行きたくなるものだが、ひとりで行く場合、様々な危険と隣り合わせになることも多い。『オフロードマシン ゴー・ライド』の連載でおなじみ、プロライダーの内山ユータロー先生が、林道ソロツーリングの心構え、事前準備や装備など、安全に楽しむための心得を指南。今回は危険に対する心構えと装備について解説する。

●文/まとめ:ゴー・ライド編集部 ●写真:関野温
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内山ユータロー先生と副編集長コイ

【右:内山祐太郎】ゴーライド連載「チビテク」でおなじみのユータロー先生。中学時代はマウンテンバイク、高校で二輪免許取得後はトレールマシンで林道ツーリングを楽しんでいた林道の申し子。その後、エンデューロに参戦し、各地のレースで優勝。日本代表としてISDEに5回参戦している。【左:コイ】林道を愛し林道に愛されたい、好奇心と衝動に隷属するゴー・ライド副編集長。今はオフ車に乗ることと林道に夢中。石橋を叩きまくった後に叩いていないところに飛び込む生き物。

今回の相棒はホンダCRF250L

「最初のモデルに比べ大幅に乗りやすく、しっかりとオフロードマシンになっています。低速のトルクが扱いやすく、ゆっくりなスピードでも走れ、滑る路面でもエンジンのパワーがそのまま路面に伝わっていました。林道間をつなぐワインディングも、パワーあるエンジンでスムーズに快適に走れます。上級者が乗ってもいろいろなライディングに対応し、フロントアップからアクセルターンなど非常に扱いやすいです。ビギナーや女の子にも乗りやすいマシンですよ」(ユータロー)

HONDA CRF250L

【HONDA CRF250L】主要諸元 ■全長2195 全幅815 全高1195 軸距1445 シート高875(各mm) 車重144kg ■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 24ps/8500rpm 2.3kgf・m/6750rpm 変速機6段 燃料タンク容量7.8L ■タイヤサイズF=3.00-21 51P R=120/80-18M/C ●色:エクストリームレッド ブラック ●価格:50万7100円

いざソロ林道へ! …の前にソロ林道のアレコレを知ろう

ソロツーリングのメリットとデメリット

オフロードマシンを手に入れ、林道を走れるようになると、心に浮かび上がる憧れ……自由の象徴「林道ソロツーリング」。はたまた林道には行きたいが、仲間と休みが合わなかったり近くにオフ車仲間がいなく、やむなくソロで行くしかない「林道ソロツーリング」。

覚えたてのオフ車でいきなり初めて林道へ行くのに、ソロという人はめったにいないだろう。たいていは仲間やショップツーリングで林道走行の洗礼を受け、林道を知るはずだ。

そのうえで、今回林道ソロツーリングの心得をユータロー先生に指南していただくにあたり、心にしっかり刻んでおいてほしいことがある。それは「林道ツーリング」と「林道ソロツーリング」は別モノであるということ。

楽しさにおいては、オフロードマシンで林道を楽しむということ以外も、質は違えど人それぞれの楽しみ方があるだろう。だが危険性に関してはまったく別で、死の危険レベルに至るまでの容易さが、ゾッとするほど違うのだ。しかもそれが初心者/ベテランにかかわらず誰しにも起こりうる。

そのことをしっかり踏まえて、ユータロー先生の心得で万全の状態を作り、林道ソロツーリングを安全に心ゆくまで楽しみ尽くしてほしい!

心得その1:ルーティングには余裕を持たせるべし

林道走行だけに気をつけるのではなく、出発から帰宅まで無事に走行することが大切。自由に伸び伸びと気の向くまま走りながらも、命にかかわる重要ポイントは守り、林道ソロツーリングを楽しみたい。とくに初心者は、体力配分や時間配分への配慮が甘くなりがちなので、走行距離や走行時間は少なめに設定し、体力に余裕を感じるルーティングを心がけよう。

ルーティングのポイント

ソロだとつい夢中になってしまい、自分の体力が続く限り「まだ行こうまだ行ける」となりがち。ベテランライダーだと道なき道へ分け入ることもあり、より一層注意が必要。かく言うユータロー先生も何度かヒヤリとする経験があったという。林道に慣れてきた頃も無茶をしがちなので、休憩をしっかり取るなど体力配分と時間配分に気をつけよう。

心得その2:トラブルを想定した装備を揃えよう

山深い林道走行では、万が一の負傷時に救急車も呼べず、運よく電波が通じ救助要請できても、すぐに助けが来るとは限らない。最悪その場で数日間待ち続ける可能性も。必要最低限で幅広い事態に対応できる装備は必須。

ここで紹介するのはコイの私物。挙げた項目や用途を参考にして、自分の好みで選んだソロ林道装備を作り上げよう。

装備一覧

【1】雨具 【2】インナー(防寒着) 【3】湯沸かしギア:あると楽しめる&温まる 【4】ファーストエイド 【5】マルチパーパスツール:軽量で便利な工具ツール 【6】モバイルバッテリー:太陽光発電もできるモバイルバッテリー兼ライト 【7】LED非常信号灯 【8】ツーリングマップルや山地図など:最後の助けはアナログ! 【9】虫よけローション:ダート走行で怖いマダニにも効く! 【10】エマージェンシーシート

ファーストエイド

ファーストエイドキットとして三角巾、テーピング、痛み止め各種、絆創膏、ポイズンリムーバー、ダクトテープ。

マルチパーパスツール

ユータロー先生も愛用するMotion Proのマルチパーパスツール。軽量&手のひらサイズながらしっかりとした作り。

LEDエマージェンシーライト

風魔+1セレクトのLEDエマージェンシーライト。マグネットでマシンに装着可能。一発で緊急事態と知らせられる。

エマージェンシーシェルターキット

SOLのエマージェンシーシェルターキット。エマージェンシーシートやタープ、チェルトなどさまざまな用途に使用可。

食料や飲料

水分&行動食。ソロだと無心でダート走行に集中しやすいので、突然のエネルギー切れに注意したい。

スマホやJAF、小銭

スマホなどの連絡手段、JAFカードなどのロードサービス使用に必要なメンバーカード、小銭。

エンデューロライダー・内山ユータロー先生による、安全&楽しい林道ソロツーリングの心得。次ページでは適切なライポジ、マシンの事前整備、ストレッチ、入山報告の必要性について解説する。

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