人気女性バイクタレントの勇気ある挑戦

下川原リサのクロスカブで日本一周【4ヶ月1万9740kmの旅が彼女にもたらしたもの】

下川原リサのクロスカブで日本一周

モデルやMCも務める人気女性バイクタレント・下川原リサさん。以前から持ち続けていた夢『バイクで日本一周』を実現すべく、2019年5月に相棒クロスカブ110を駆って出発した。それから4ヶ月・1万9740kmに及ぶ長旅の模様は、WEBヤングマシンでも連載で追い続けた通りだ。本稿では、無事に旅のフィナーレを迎えたリサさんにインタビュー。4ヶ月の貴重な旅を経て大きく成長した彼女の姿をお届けしたい。


●文:高橋剛 ●写真:高橋克也、下川原リサ ●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

下川原リサのクロスカブで日本一周

【下川原リサ】ツインリンクもてぎエンジェル第15期生や、’15年のミスユニバース埼玉大会グランプリ獲得などを経て現在はBS11で放送中のバイク番組「大人のバイク時間MOTORISE」に出演するなど幅広く活躍。Twitterアカウント:@RisaSay

何だって叶えられる。やってやれないことはない

甘えん坊の末っ子。お父さんとお母さんに大切に守られて育ってきた。下川原リサさんは、「クロスカブ110で日本一周」なんてキーワードとは、もっとも無縁の存在のように思える。

でも、彼女は決めてしまった。旅に出ることを。

「バイクの免許を取ろうかなって頃に、日本一周をした人たちがいるということを知ったんです。『そんなことする人がいるんだ。スゴーイ!』と思った(笑)。でも自分は超ビビリな性格だから、『無理だろうな』と諦めていたんです」

いざ免許を取ってバイクに乗り始め、どんどんバイクの魅力にハマるにつれて、「やっぱり日本一周してみたいな」という思いが沸き上がってくる。

「やってみたいけどなぁ……。仕事もあるし、やっぱり非現実的かな……」

社会人として葛藤があった。でも、思いは止められない。周りの人との会話の中のノリで「やってみようかなぁ」と口に出してみた。すると「いいじゃん!」「応援するよ」との反応でフッと心が軽くなった。

フリーのタレントとして活躍し、多くの仕事を抱えるリサさんだが、関係者にもすぐに理解してもらえた。

「今行かないと、もう一生行けないような気がしたんです。日本一周に限らず、どんなことでも今できることを先延ばしにしていたら、そういう人間になってしまいそうで」

迷惑をかけることは分かっていたが、「帰ったら今まで以上に頑張って恩返ししよう」と、自分を納得させた。

「やる」と言ったからにはもう戻れない、戻らない。1ヶ月かけて準備を進めた。

実は最大の山場!?〈事前準備〉

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DIYの先生はYoutube。旅の先輩たちの経験をもとに、自力で準備。ステーに穴開け加工し…、
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その上によくある収納ボックスを搭載した。
下川原リサのクロスカブで日本一周
【もちものリスト】●キャンプ道具一式(寝袋、マット、テント、バーナー、ライト、ガス、食器類、ペグ、ハンマー) ●虫除け、蚊取り線香 ●洋服類Tシャツ5枚、ズボン4枚や色々諸々 ●ライディングジャケット2枚 ●タオル類 ●メイク用品やお風呂セット ●コンタクト、眼鏡 ●薄手の毛布 ●地図 ●日記ノート ●GoPro ●雨具 ●ジップロック ●充電器類 ●御朱印帳(趣味です) ●予備燃料

下川原リサさんのクロスカブで日本一周、江ノ島からついに出発。できるだけ海沿いをグルッと時計回りするルートだ。徐々に旅慣れて肩の力が抜けていくリサさんに、ある変化が訪れる。〈次ページへ続く

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