高速クルージングのみならず、スポーツ性能も併せ持つ1000㏄オーバー大型ツアラーから、軽快さが売りの600㏄クラスまでが入り乱れる大型スポーツ&ツーリングクラス。前ページまでのカワサキ・ヤマハ勢に続き、ホンダからはスポーティさに磨きがかかったCBR650Rとクラス唯一のV型エンジンを積むVFR800F、スズキからはSSエンジンを積むGSX-S1000Fと人気の衰えを知らぬハヤブサが顔を揃える。
●文:沼尾宏明、宮田健一 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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HONDA:もう一歩”攻められる”万能スポーツ〈CBR650R〉
CBR650Rは、FUN系公道スポーツを意味するホンダの「F」コンセプトと、レーシーを示す「R」系のスポーティさを融合して’19年に登場した。先代CBR650F譲りのツインラムエア付きダウンドラフト直列4気筒ユニットは、新型ピストンによる圧縮比アップや新作の吸排気系で、中速域のレスポンスを向上。加えて、最高出力発生回転を+1000rpmの1万2000rpmとし、95psに到達。7000rpm以降で、直列4気筒ならではの鋭い吹け上がりを堪能できる。スチール製フレームは、従来の鋳造からプレスのピボットプレートに変更するなど各部を熟成。207kgの軽さを達成しつつ、ショーワ製φ41mm倒立フォークで足まわりも固めている。さらにオンオフ可能なトラクションコントロールも採用。ライポジは軽い前傾で、シートも快適。鋭い顔付きのとおり、ツーリングを楽しみながら、峠道ではもう一歩攻められるキャラとなった。
HODNA:貴重なV4マシン〈VFR800F〉
’80年代から続く、ホンダ伝統のV型4気筒やプロアームに加え、ハイパーVTECなどのハイテクを有するVFR800F。フラットに吹け上がる出力特性とコンパクトな車体で、走りはスポーティ。ETC2.0車載器も標準装備し、旅の備えもOKだ。’19年型で、’80年代の米国で活躍したインターセプター風トリコット×白ホイールを投入。惜しくもこれが最終型となる。
SUZUKI:快速ランナー〈GSX-S1000F〉
名機として評判が高い’05~’08GSX-R1000(K5~8)ベースのエンジンを公道向けにリファイン。これをアップハンドルと適度に剛性を抜いた専用アルミフレームに積み、’17年にデビューを果たしたGSX-S1000F。走りは刺激的で、ブレンボ+ABSの足まわりや3段階+オフのトラクションコントロールがサポートする。’20海外仕様ではマフラーを黒とし、新色の白を導入。既存の青は配色を変更した。
SUZUKI:自由の国では販売中〈HAYABUSA〉
「アルティメットスポーツ」を標榜し、300km/hに迫る最高速とキレのあるハンドリングを併せ持つメガツアラー。初代は’99年にデビューし、’08年に2代目に進化した。日本と欧州では排ガス規制に対応せず生産終了したが、独自の規制を敷くアメリカでは継続販売中。’20モデルとして新色の真紅とツヤ消し灰が登場する。
100周年の節目に3代目発表か?
’15年の東京モーターショーでスズキが「コンセプトGSX」なる繭(まゆ)状のオブジェを展示し「次期隼では?」と噂されたが、その後、正式な続報はナシ。スズキ創立100周年にあたる’20年は絶好の機会だけに、何らかの動きがあってほしいものだが……!? 上記は繭オブジェを元にした本誌CG。曲面ボディや排気量アップ、フル電脳化に期待!
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'11年の初代デビュー以来、鋭い走りをイージーに楽しめるマシンとして人気を獲得。基本構成はZ1000をベースとしながら、フルカウルをはじめ、走行モードやトラコンなど独自装備を多く有し、'17の3代目で[…]
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