Ninja 1000SX、H2 SX SE+、ZX-14R…

’20新車バイク総覧〈大型スポーツ&ツーリング|国産車#1/3〉カワサキ

  • 2020/2/4
’20新車バイク総覧〈大型スポーツ&ツーリング|国産車#1/3〉カワサキ

高速クルージングのみならずスポーツ性能も併せ持つ、600cc以上の大型スポーツ&ツアラータイプ。このカテゴリーのモデルバリエーションが豊富なカワサキから’20年新型の4台、Ninja 1000 SX、Ninja H2 SX SE+、Ninja ZX-14R、Ninja 650を紹介する。

●文:沼尾宏明、宮田健一 

快適度を増したツアラー忍者〈Ninja 1000 SX〉

’11年の初代デビュー以来、鋭い走りをイージーに楽しめるマシンとして人気を獲得。基本構成はZ1000をベースとしながら、フルカウルをはじめ、走行モードやトラコンなど独自装備を多く有し、’17の3代目で6軸センサーによる精緻な制御を手に入れた。’20年型は、従来型を踏襲しつつ細部を熟成。心臓部に電制スロットルを与えるともに、排気系やFI設定の変更で、特に低回転域のスムーズさが向上した。さらに走行モードが2→4種類の連動型となり、シフターやカラー液晶を追加するなど、H2 SXで培った技術が展開されている。加えて、φ40mm倒立フォークは内部ピストン形状を改良し、乗り心地を向上。サイドカウルはエンジンの熱気を外側に放出する形状となり、フロントフェンダーも新作となる。従来のNinja1000に対し、H2 SXを意識した車名に変更したのもトピックだ。

カワサキ Ninja 1000 SX

【’20 KAWASAKI Ninja 1000 SX】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 1043cc 142ps/10000rpm 11.3kg-m/8000rpm ■235kg(装備) シート高835mm 19L ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ※緒元は欧州仕様 ●YM予想価格:151万円前後 ●発売予想時期:’20年4月頃

カワサキ Ninja 1000 SX

【シリーズ初カラー液晶】4.3インチのカラーTFT液晶メーターを初採用。スマホとの連携も可能だ。2種類のモードを用意し、スポーツモードではバンク角などをグラフィカルに表示。背景は黒/白があり、輝度も自動調整される。

カワサキ Ninja 1000 SX

アップ&ダウン双方向に対応したクイックシフターを新たに標準装備。クラッチ操作が減って大幅にラクになる。

カワサキ Ninja 1000 SX

新たにクルーズコントロールを備え、左スイッチはH2 SXなどと共通品に。グリップヒーターも国内版では標準となる。

カワサキ Ninja 1000 SX

従来型の左右2本出しマフラーから4in2in1に。2kgの軽量化も果たした。タイヤはBS最新のS22を履く。

カワサキ Ninja 1000 SX

吸気ファンネルは同じ長さだったが新型では1&4番を45mm短縮。音質の向上や排ガスのクリーン化に貢献する。

カワサキ Ninja 1000 SX

工具要らずの可変スクリーンは、装着位置を上方とし、3→4段階調整式となった。LEDウインカーも新採用。

カワサキ Ninja 1000 SX

米国&国内版は前側シートのウレタンの形状と密度を変更。オプションで分厚く広いタンデムシートも用意される。

カワサキ Ninja 1000 SX

【カラーバリエーション】’20年型の欧州仕様は黒×灰、ライム、白の3色を用意。国内仕様は「’20年初夏」発売とアナウンスされたが、価格は未発表だ(現行型は129万8000円)。

クラス最強200㎰の旗艦SX〈Ninja H2 SX SE+〉

スーパーチャージャー(SC)搭載のH2をベースに、きめ細かく各部を最適化し、ツアラーに仕立てたSX。軽快な998㏄ながら、1441㏄のZX-14Rと並んで当クラス1位タイの200psをマークする。SCは、H2と異なる”バランス型”とし、強烈な加速と日常での扱いやすさを両立した。パニアを装着できるフレームや快適なフルカウルも専用設計だ。’18年にSTDとコーナリングライト装備の上級版SEがリリース。’19で追加された最上位グレードのSE+では、ショーワと共同開発した電サスのKECSがリアルタイムにダンパーを自動調整し、4種類の走行モードに合わせてパワーやトラクションコントロール、サスペンション設定が一括設定される。’20年型ではカラーチェンジを行い、灰×黒に代わり、新色のライム×黒が登場した。なおSTDグレードの’20年型H2 SXは国内では取り扱いなしとなる。

カワサキ Ninja H2 SX SE+

【’20 KAWASAKI Ninja H2 SX SE+】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ+スーパーチャージャー 998cc 200ps/11000rpm 14.0kg-m/9500rpm ■262kg(装備) シート高820mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●価格282万7000円 ●発売中

カワサキ Ninja H2 SX SE+

【車体は専用】専用設計の鋼管トレリスフレームで、H2よりしなやかな特性を実現。なおかつNinja 1000と同等の車載可能重量を達成した。車重はZX-14Rより7kg軽いが、数値以上に走りは軽やかだ。

カワサキ Ninja H2 SX SE+

SE/SE+ともフルカラーTFT液晶&アナログタコを採用。背景色のほか、スポーツ/ツーリングなどのモード表示も選べる。ETC2.0車載器も標準だ。ハンドルはH2やZX-14Rより高く、乗車姿勢がラク。

カワサキ Ninja H2 SX SE+

圧縮比をH2の8.5:1から11.2:1へ大幅に高め、驚異の加速と燃費を両立。SCの回転数や吸気量、吸排気系などもモデル特性に合わせて最適化した。出力特性はH2より一段とスムーズだ。

カワサキ Ninja H2 SX SE+

SE+は専用アプリを通じてスマホと接続可能。GPSを利用したルートロギングや、メーター上への電話着信通知機能もあり。さらに電子制御サスペンションとブレンボの最上級キャリパー「Stylema」を奢る。

Ninja H2 SX SE
中間グレードのSEは、前後に機械式のフル調整サスを採用。リヤはKYB製で、便利なリモート式アジャスターを備える。’20年型はライムに代わってグレー×黒が登場。SE/SE+ともタンクや下部に自己修復ペイントを施す。

カワサキ Ninja H2 SX SE

【’20 KAWASAKI Ninja H2 SX SE】●価格:244万2000円 ●発売中

新幹線感覚の上質GT〈Ninja ZX-14R HIGH GRADE〉

GZP900Rに始まる豪快なカワサキフラッグシップ路線を受け継ぐモデル。’12年にZZR1400の後継機として、200ps+ラムエアの自然吸気1441cc直列4気筒を引っ提げて登場した。宿敵であるハヤブサを凌駕すべく磨いた加速性能と安定感が絶品。2軸2次バランサーの恩恵もあり、極低速からシルキーにトルクが湧き上がる。’00年代から熟成されたアルミモノコックフレームと路面追従性の高いサスも相まって、上質さではH2 SXをも上回るほどだ。’16でユーロ4に対応し、ブレンボキャリパー+オーリンズリヤショックの「ハイグレード」を設定。同路線のH2 SX登場以降も継続販売されたが、ついに’20年型で正規販売元ブライトの国内取り扱いが終了へ。ファイナルエディションとして、「Ninja」のロゴをアンダーカウルに大きくあしらった白×赤、黒×ライムの2カラーが用意される。

カワサキ Ninja ZX-14R

【’20 KAWASAKI Ninja ZX-14R】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 1441cc 200ps/10000rpm 16.1kg-m/7500rpm ■269kg(装備) シート高800mm 22L ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●価格:190万3000円 ●発売中

カワサキ Ninja ZX-14R

独自のアルミモノコックフレームは、各部に応じた最適な部材+製法を取り入れることで、高度な剛性バランスとしなやかさを体現。しかも軽い。

カワサキ Ninja ZX-14R

アナログ2眼に、燃料計やパワーモード×2、トラコン×3段階+オフ、ギヤ段数などを示す液晶を配置。背景色は黒か白が選べる。トップキャップはアルミ削り出し+アルマイト処理済みで質感抜群。ハンドルは欧州仕様よりアップ&手前の設定だ。

カワサキ Ninja ZX-14R

制動力抜群のブレンボM50鋳造モノブロックキャリパーを装備。ステンディスク、マスター、リザーバータンクもブレンボで統一した

カワサキ Ninja ZX-14R

共同開発で生まれたオーリンズ製TTX39リヤサスは、作動性が滑らか。工具不要で無段階調整できるプリロードアジャスターも装備。

カワサキ Ninja ZX-14R

【カラーバリエーション】ファイナル仕様は2色設定。Ninjaロゴをこれほど大きくあしらったのは14Rでは初だ。国内に入荷されるのはハイグレード仕様のみとなる。

フレンドリーなパラツイン忍者〈Ninja 650 KRT Edition〉

気負わずスポーツできるマシンとして、’80年代から定評あるカワサキのミドルパラツイン。近年は’06年のER-6fを源流に、ニンジャ650R、本作へと発展してきた。’17年型のフルチェンジで、お家芸のトレリスフレーム+水平リンク式リヤサスを投入。20kgもの軽量化とナチュラルな操縦性を体現した。その最新型は外観を刷新し、機能も一層充実。逆スラントの最新ニンジャ顔とLEDヘッドライトを獲得するとともに、フラッシュサーフェイス化したスクリーンや大型化したアッパーカウルで防風性を高めている。さらにメーターを従来のアナログ+モノクロ液晶から、当クラス唯一のフルカラーTFT液晶に変更。快適度を増したタンデムシートも採用し、旅力を大幅に底上げした。エンジンは最大トルクを0.1kg-m下げたが、中速トルクを厚くし、ユーロ5にも対応済みだ。

カワサキ Ninja650 KRT Edition

【’20 KAWASAKI Ninja650 KRT Edition】■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 649cc 68ps/8000rpm 6.4kg-m/6700rpm ■ 194kg(装備) シート高790mm 15L ■タイヤF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ●価格:90万2000円 ●発売予定:’20年2月1日

カワサキ Ninja650 KRT Edition

最新Ninjaに共通する逆スラントノーズのアッパーカウルを与え、サイドカウルもシャープなデザインに。スクリーンの角度は寝たが、全高は10mm高くなった。タイヤは新たにダンロップ製ロードスポーツ2を履く。

カワサキ Ninja650 KRT Edition

アッパーカウルを大型化し、表面にボルトを使用しないスマートなスクリーンを新採用。スポーティさを強調しながら、防風性も向上している。2眼ヘッドライトもハロゲンからLEDに変更。ノーズのキバもシリーズ共通の意匠だ。

カワサキ Ninja650 KRT Edition

Ninja 1000 SXらと共通の4.3インチフルカラー液晶を導入。スマホとブルートゥース接続でき、専用アプリを使うことで、電話の着信をメーターに表示可能。車体情報のほか、GPSロギング、各種設定もスマホ上で管理できる。

Ninja 650

カワサキ Ninja 650

【’20 KAWASAKI Ninja 650】’20年型Ninja 650は欧州&北米で先行発表され、国内仕様は2月1日に発売決定。外観やメーターなどの刷新で約7万円のアップ、車体色は白×黒(パールブリザードホワイト)のみだ。●価格:88万円 ●発売予定:20年2月1日

カワサキ Ninja650[海外仕様]
海外仕様カラーは国内導入なし
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