2020年春に開幕する主要なレースに間に合わせるため、ホンダ・レーシング(HRC)は、ロードレース競技およびサーキット走行専用モデルの「CBR1000RR-R FIREBLADE SP レースベース車」を発売する。レースユースのアフターフォローを充実させるため、HRCが販売元となり、HRCサービスショップからのお届けになる。
オーリンズ電制サスとブレンボ装備のSPが254万6500円
その戦闘力に疑いの余地はないとして大きな期待をと熱視線を集める新型CBR1000RR-R/SPだが、市販車の発売時期は3月後半以降が見込まれている。ということは、このままじゃレースの開幕に間に合わない! とお思いのレーシングユーザーも多いことだろう。
そこでHRCは、2020年春開催の主要レースに間に合わせるため、レースベース車の第1次ロットを〈欧州仕様〉で設定。国内仕様の登場を待てないというユーザーがいち早く入手できるようにした。
発売される車両は、オーリンズ製電子制御サスペンションとブレンボ製フロントブレーキキャリパーを装備したSP。35台限定で車体色は黒(マットパールモリオンブラック)、保安部品が装備された状態での出荷となる。ただし、レースベース車という名称からもわかるとおり、登録してナンバープレートを取得することはできない。
価格については、国内仕様の市販車両が280万円前後と予想されるなか、254万6500円となる(保証対象外)。6月以降に販売予定の第2ロットからは国内仕様ベースとなるので、急ぎでなければそちらを待つのも手だ。
予約期間は本日より2020年1月27日(月)まで。配車予定は2月中旬より随時とされる。予約数が35台を上回る場合は、参戦予定レースを考慮(予約申込時に参戦予定レースを申告する必要がある)して配車調整されるという。予約受付はHRCサービスショップ、購入特典としてKITパーツのECUおよびメイン&サブハーネスが付属する(別送)。
KITパーツは2月中旬以降に発売予定
主なKITパーツ:ラジエター本体(ホース類は量産のまま仕様可能)、IMUステー(位置変更用)、ECU/メインハーネス/サブハーネス(レースベース車購入の場合は購入特典として付属)、二次空気供給装置(AI)のプラグキャップ、レギュレーターステー(位置変更用)、エキパイガスケット、クラッチスプリング(強化)とジャダースプリング、クラッチディスクセット、ほか
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