
30〜40万円台で買えるお手軽バイクたちの外国車編。今回はタイのGPXと、イタリアのアプリリアが日本で販売している3台のスタイルの異なる個性的なモデルを用意。ベテランとビギナー、それぞれの目にどう映るのかチェックだ。第2回はGPXのデーモン150GRに試乗!
●まとめ:宮田健一 ●撮影:松井慎 ●車両協力:GPX千葉 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
【ベテラン代表:丸山 浩】ベテラン側の代表は、おなじみ本誌メインテスターの丸山浩。小排気量から大排気量、国産から外国車まで乗ってきたバイクは数知れず。そんな丸ちゃんから見るとはたして?
【ビギナー代表:小鳥遊レイラ】:「小鳥遊」と書いて、読み方は「たかなし」。なので愛称は「ことりちゃん」。若いビギナー側の代表として、しっかり生のコメントでバイクを評価してもらったのだ。
なかなかなかったコンパクトな150
ことり「排気量やコンパクトなデザインなど日本車では見られない珍しいタイプですね。車重や足着きがとても気になるけどフルカウルバイクが好きというビギナーには嬉しいかも。私は普段250㏄フルカウルに乗ってますけど、さすがにここまで軽くはできないと思いますから。しかも、ヘッドライトがLEDとか豪華!」
丸山「僕としては、いい意味でもう最高のオモチャかな。大型バイクを持っていても、シャレでもう1台これがあってもいい。シャレと言いながら実用性もあるからね。大型バイクでコンビニに行こうとは思わないけど、これなら気軽に行けちゃう」

ことり「このバイクは単体で見るとコンパクトなんですけど、人が跨っているのを見ると意外と存在感があって、言うほど小さく見えないのも不思議なところです」
丸山「フロントまわりのデザインに結構ボリューム持たせてあるのが効いているのかな。うまく14インチサイズの中でデフォルメしていると思うよ」
ことり「ただ、せっかくのフルカウルなのに、回すとビリビリと振動で共鳴するんですよ。そこが気になってもったいない。あと、フルカウルなんだから、もっとパワーが欲しいなあ。このスタイルなら元気よく走りたいです」
丸山「エンジンは空冷SOHCなので、スポーティに回して飛ばすタイプではないからね。でも僕的にはシャレで乗るお気軽バイクとしては十分かな。150㏄としては、エンジンフィールもバランスいいと思うよ」

前後14インチのホイールを採用するコンパクトなフルカウルのファンモデル。トラスフレーム&倒立フォークの車体に、空冷単気筒エンジン&キャブという動力面を組み合わせている。
SPEC■全長1835 軸距1230 シート高780(各mm) 車重130kg エンジン型式空冷4スト単気筒 149cc 11.2ps/7500rpm 1.18kg-m/7500rpm タイヤサイズF=120/70-14 R=140/70-14
ことり「なんでもマフラーを換えると激変するらしいんですよ。私はノーマルにこだわる方なんですけど、それを聞くと試してみたくなっちゃう。私としては、このスタイルからもう一歩もう一歩と欲が出てきちゃう感じのバイクに思えるんです」
丸山「なるほど。そこは大型のセカンドバイクとして選ぶか、ビギナーが最初の1台で選ぶかで受け取り方が変わるかもしれないね。いずれにせよ、このくらいの車格で、このくらいのパワー、バンクさせても安心感のあるハンドリングと、パッケージングとしては、とても良くまとまっていると思うんだ。これが水冷&FI化したらもう完璧だけど、価格を考えるとさすがにそれは欲張りすぎかな」
ことり「150㏄クラスは初体験でしたけど、日本でも増えて欲しいな」
ここがイイ!
コンパクトだけど貫禄がある!

USBソケットがある!

フルLEDで豪華!

ライポジ&足着き


●とにかく手軽。Uターンも楽勝
●パッケージングがまとまっている
●格安ファンバイクとしては最高

●フルカウル好きの初心者も安心
●乗り味は形と違って尖ってない
●速くなるなら改造欲が刺激される
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