ツーリングに使うだけではもったいない。土の上を走るからこそPAN AMERICAは面白い

ツーリングに使うだけではもったいない。土の上を走るからこそPAN AMERICAは面白い

ハーレーダビッドソン初のアドベンチャーモデルとして2021年に登場したPAN AMERICA 。熟成を重ね、2025年は17インチキャストホイールを装備する、ターマック性能を重視したモデルが登場。しかし、本来は土の上でこそ真価を発揮すべき性能を持つバイクだ。群馬県のハーレーダビッドソン高崎では自社が所有するオフロードコースにてその体験ができると聞き、現地へと訪ねた。


●文/写真:宮下豊史 ●外部リンク:ハーレーダビッドソン高崎

パンアメリカのオフロード性能をユーザーに体験してもらう

2021年夏に販売開始されたパンアメリカ。ストローク量の多い前後サスペンションのおかげで、ハーレーの中で唯一ダート走行が可能なアドベンチャーカテゴリーのバイクだ。大型フェアリング/トップケース/パニアケースを装備できる積載性能の高さにより、ロングツーリングも快適に楽しめる。

アメリカ/ヨーロッパでは後発ながらもアドベンチャー市場で徐々に受け入れられ、日本でも根強いファンが多く、ツーリングの先々でその姿を見るようになってきた。しかし、オフロード走行ができるはずなのに、その性能を活かしているライダーがあまり多くはない。

そこで、パンアメリカのオフロード性能をユーザーに体験してもらおうと動き出したのが群馬県のハーレーダビッドソン高崎だ。店頭試乗車のタイヤをブロックパターンのタイヤに履き替え、まずは武井代表と同社のスタッフたちが、自社の所有するオフロードコースに持ち込み、パンアメリカでのオフロード走行を体験。店頭で興味を持つユーザーにその魅力と性能を伝えている。

ユーザーが求めればその車両をコースに持ち込み、フラットな土の上で試乗することも可能だ。今後は定期的にこのモトフィールド榛名での体験会を開催する予定で準備をしている。

フラットダートや起伏に飛んだコースでのサスペンションの動きや制御のしやすさを体験でき、レボリューションMAXエンジンの扱いやすいパワー特性など、公道では味わえないパンアメリカの真価を目の当たりにすることができる。気になる方は直接スタッフたちに話を聞いてみたらいかがだろう。体験したくなること間違いなしだ。

モトフィールド榛名には、高低差のあるモトクロスコース/ダートトラック/林間コースがある。250kg近いパンアメリカでもジャンプをすることが可能だ。コース眼下には高崎の市街地が広がる(https://unlimit-haruna.jp)。

試乗車には、万が一の転倒を考え、車体を守るガード類を装着している。ヨーロッパでの人気が高く、純正オプションパーツだけでなく、ドイツのツアラテック/SWモテック/ワンダーリッヒ/ヘプコ&ベッカーなどアドベンチャー系のパーツを広く取り扱うメーカーから、ガード類やパニアケースが発売されている。使用用途や自分好みにパンアメリカを仕上げることが可能だ。

試乗車はビッグオフユーザーから評価の高いミシュランタイヤのアナーキーワイルドを装着。ハイトのあるブロクパターンのタイヤで、オフロードでの走破力やコントロール性能が高い。もう少しロード寄りのアナーキーアドベンチャーなどの設定もあるので、走るシチュエーションに合わせてチョイスしたい。走行前には空気圧を調整する。空気圧を落とすことで、接地面積を増やしグリップ力を増やすことができる。

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