ストイックでシンプルなショベルボバー〈ハーレーカスタムトレンドニュース〉

ハーレーダビッドソンカスタム by マイパフォーマンス

常に数多くのビンテージハーレーを在庫販売しているマイパフォーマンス(山梨県)。扱う車種は当時のストックからフルカスタムまで様々だが、不動の人気となっているのがショベルエンジンを搭載したボバーやチョッパーだ。今回は’76年式のショベルをベースにしたボバーカスタムを紹介しよう。


●文:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:マイパフォーマンス

’70年代スタイルを踏襲したオールドスクールカスタム

ハーレーのカスタムは、’70年代にほぼそのスタイルを定着させたムーブメントが存在し、その後のカスタムは、当時のイメージを踏襲するのがオールドスクール、その後のハイパワー仕様に分類されるのがニュースクールと呼ばれている。

オールドスクール系は、搭載するエンジンよりも、車体構成がさらに古いテイストを盛り込むことが多く、今回紹介するモデルも、フロントフォークにスプリンガーを採用するなど、徹底したビンテージイメージで製作されている。

前後ホイールは16インチで、ファットなタイヤを装備するボバー。しかし、マフラーはアップスイープなチョッパーテイストとして、独特の存在感を演出している。

リヤサスペンションを持たないリジットフレームの乗り心地はハードだが、フレーム自体のしなりとタイヤの空気圧調整により、思いのほかしなやかな走行フィーリングが得られることと、圧倒的に軽い車重ゆえに、慣れてしまえばバイクの扱いは軽快という大きなメリットもあることが、オールドスクールカスタムの特徴だ。近年では女性オーナーが増える傾向もあり、さらなる人気を得たカテゴリーとも言えるだろう。

エンジンは、1200ccのショベルにオープンプライマリー&ハンドシフトという構成。ミッションは4速である。気軽に乗り出せるシンプルなハーレーとして、長く乗るほど愛着も上がっていく。そんなイメージのカスタムバイクである。

エンジンは、ショベル中期モデルで1200ccのストックを搭載。

オープンプライマリーで、ハンドシフト&スーサイドクラッチというハードコア仕様。

キャブレターは定評のあるS&S製タイプEを使用する。

マフラーはアップスイープとして、チョッパーテイストも演出する。

フロントフォークは、新品の74スプリンガーを採用。

フロントブレーキには小型のPM製キャリパーを装備。

ハンドルバーはワンオフ加工されたもの。肩幅ほどのコンパクトな形状に、小型のスイッチとグリメカ製のマスターシリンダー&ブレーキレバーを装備する。

ガソリンタンク容量は6リットルほど。鮮やかなメタリック塗装が施される。

ステップはペグではなく、フットボードとなっている点がユニークだ。

リヤはリジットで、ハードテイル仕様である。リヤブレーキには当時の純正キャリパーを使用。


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