
3年はかかる進化を1年以内に詰め込む猛スピード開発!
世界GPを4ストNR500ではなく、2ストローク3気筒のNS500で闘うと急遽方針転換したホンダは、市販ロードスポーツにも2スト路線を敷く宿命となった。
そのNS500に呼応して投じた第一段は、205ccに何と同じレイアウト3気筒。
しかしこのMVX250F、あまりに時間不足なのとこのクラスに3気筒はパワーもトルクも細ってしまう宿命もあって、初期トラブルも含め「ホンダの2ストはまだまだ」との芳しくないイメージを植え付けてしまった。
世界GPのNS500は、デビューイヤーから先行ライバルに食い込む活躍、最高速度を狙わずコンパクトでハンドリングのポテンシャルで闘おうという戦略が見事に的中したのだ。
そして市販車の2スト250ccのほうも、MVX250Fから僅か1年で新型NS250F/Rをリリースするという超特急な開発で、ライバルメーカーを驚かせた。
それはレーシングマシンに倣ったレプリカ開発ではなく、レーシングマシン開発に市販車も含んでしまおうという、前代未聞の何ともストレートな手法だった。
経験の少ない2ストであれば、むしろ追いかけるより独自の手法で一気に苦労を積み上げホンダだけの優位性を目指すほうが効率も良い、というもの。
実は500ccだけでなく、250ccにもワークスマシンを投入することにして、既に世界GPで実績を積んでいる2ストの宿命である掃気ポートが隣の気筒と干渉するのを避けるため、シリンダーをV型配列とするNewマシンを開発、同時にロードレースでのシェアを高める市販レーサーの開発を見据えてのことだった。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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