HONDA CB350Four 1972~1974model

「バケヨンカスタムご存じ?」’70年代のホンダ4発末弟はCB350Four!

「バケヨンカスタムご存じ?」’70年代のホンダ4発末弟はCB350Four!

●記事提供: ライドハイ編集部 ●文:根本健 ●写真:ホンダ

「バケヨンカスタムご存じ?」’70年代のホンダ4発末弟はCB350Four!

1972年6月、ホンダはCB350フォアを発売した。

1969年に衝撃のデビューを果たした世界初の量産4気筒スーパースポーツ、CB750フォアはホンダも想像していなかったほど世界に4気筒ブームを巻き起こし、これに続けと500ccと350ccクラスにも4気筒スーパースポーツをリリースしたのだ。

当時350ccクラスはホンダも並列2気筒のCB350があり、4気筒モデルはより高級で落ち着いた雰囲気のツーリングスポーツに位置づけての開発だった。

SOHC4気筒は、47mm×50mmと過剰に高回転化を嫌いショートストロークを避けた347cc。

34PS/9,500rpmと2.7kgm/8,000rpmと意外なほど控えめなスペック表記だった。

開発の狙いにあった静粛でスムーズ、粘り強さを求めた結果、フラットな特性でこれが刺激の少ない、スロットルを捻っても加速しない、そんなキャラクターの印象を与えてしまったのだ。

車重は同じ4気筒のCB500フォアよりは軽量で184kgだったが、34Pと2.7kgmは非力の印象が支配的で、4本マフラーとビッグバイク並みのフォルムも却って格下なイメージを与えてしまった。

そんな日本国内での評価に対し、海外では若年層や女性ライダーにも楽しめる斬新な4気筒として注目度が高く、中型(海外では軽量クラスの認識)に高級バイク登場とデリバリー台数が少なかったこともあって希少バイク扱いだったのだ。

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