
1300ccのX4エンジンで排気量アップ、冷却フィンがついて2本マフラーの出立ちに!
1992年、ホンダはCB1000 SUPER FOUR、別名「BIG-1」で水冷でノッペリしたシリンダー外観のビッグネイキッドをリリース、大きいコトに価値がある流れに先鞭をつけた。
するとヤマハが1994年にXJR1200と、さらに排気量が大きく空冷のネイキッドで対抗、するとホンダはこれを上回る1,300ccのX4エンジンを搭載したCB1300 SUPER FOUR(SC40)を投入したのだ。
ところがこの19898年の同じ2月の3日後に、ヤマハも排気量を1,300ccへ拡大したXJR1300を発表、どこで機密が漏洩したのかなどという不穏な空気が流れるほど熾烈な闘いが展開されていた。
そもそもホンダは、CBR1000Fのフルカウルに覆われたエンジンが、水冷のウォータージャケットの平面的なカタチが美しいと、敢えて見せてしまおうという洗練さに換える発想だった。
ただエンジンを見せるからには冷却フィンはあったほうが目に馴染むという意見は開発陣にもあって、1,300ccへモデルチェンジする際、ヤマハに対抗するわけではないものの、X4エンジンについていた冷却フィンをそのまま残していた。
パワーユニットは1997年にデビューした、アメリカンマッチョスポーツ(ホンダではロング&ローのカスタムネイキッドとカテゴライズしていた)のX4をベースに、スロットル・レスポンスの感覚的な醍醐味を引き出す側へとチューン。
1,284ccは100PS/7,500rpm、12.2kg-m/5,000rpmと、X4よりは高回転側へ伸びがあり、逆に低中速域ではゴリゴリ感を直感させるチューンとしていた。
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