
トラディショナルな空冷ネイキッドを横目にカワサキの本能を抑えられなくなった!
カワサキには1997年のZRX1100を起点に、2016年のZRX1200DAEGまで20年もの長きにわたり人気の定番・水冷ネイキッドが存在感を誇っていた。
その源流は1989年のゼファー(400)、続いて1990年にゼファー750、さらに翌1991年にゼファー1200と、空冷4気筒のベーシックなオートバイらしさを楽しむ流れが最もメジャーなカテゴリーとなり、ライバルメーカーもこぞってネイキッドをリリースしていた。
そんなネイキッドの牽引役だったカワサキが、実は虎視眈々とネイキッドでもパフォーマンスと醍醐味を味わえる新機種を模索していたのだ。
国内向けにはネイキッドブームへ対応していたが、カワサキの本流はいうまでもなくトップパフォーマンスのフラッグシップ開発。
その王者の座に君臨していた1990年リリースのZZR1100をベースに、ヨーロッパやアメリカ・カナダにも多い、何日もかけ長距離をツーリングするファンに向け、ZZRエンジンを思いきり中速重視のトルクフルなチューンとしたGPZ1100が1995年にデビュー。
このエンジンを使ってノスタルジックな空気で占められたビッグネイキッドのカテゴリーに、腕自慢のライダーたちがワインディングを闊歩するマシンをつくりたい!、そんなカワサキの本能が抑えられなくなっていたのだ。
カワサキには1980年代、全米選手権AMAのスーパーバイクレースでアメリカならではのアップライトなネイキッドスポーツのシリーズ戦を制したエディ・ローソン選手を記念したレジェンドバイクのローソンレプリカが人気だった。
このローソンレプリカが、走りを意識したネイキッドにはアイコン的存在であり続けた。
そんな流れが集約され、ZRX1100は明確に走り屋ライダーをターゲッチにしていると高らかに謳って登場してきた。
フィルムはローソンレプリカを倣って、マスコットカウルを装着した仕様がメインのモデル。
これにカウルを装着しない完全なネイキッドをIIと呼び併売してのリリースだった。
最初の1997年モデルには、いわゆるローソンレプリカのカラーリングが存在せず、イヤーモデルとして毎年バリエーションカラーの発売を重ねたが、1998年モデルからは多くの要望に応えてライムグリーンもラインナップされ継続されたのはいうまでもない。
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