
●記事提供: ライドハイ編集部
高回転のバルブ往復にスプリングが追従できないとバルブがピストンに衝突してエンジンを壊すので、赤いゾーンまで回すのは絶対に厳禁!
回転計(タコメーター)の高回転域に表示されるレッドゾーン、赤くなっているのでエンジンにとって不都合な領域であるのは想像できる。
どんなトラブルが起きるのかというと、高回転域でバルブが開いて燃焼室へ突き出すタイミングがズレて、ピストンと衝突してバラバラに割れてしまうことがあるからだ。
4ストロークエンジンは、吸気・圧縮・燃焼・排気の行程をクランクシャフト2回転で行っている。
その度に吸気でカムシャフトが吸気バルブを押して燃焼室へ突き出ることで開き、排気でも同様に排気側のカムが排気バルブを押す。
このバルブが燃焼室へ突き出すタイミングは、上下動するピストンと衝突しないよう仕組まれているのはもちろんだ。
しかしバルブは燃焼室の気密を保つため、スプリングで引き上げていて、この往復運動が高回転で矢継ぎ早になってくると、スプリングが勝手に反復するなど追従できず、ピストンの上死点でまだバルブが開いたままの状態を生じ衝突してしまうリスクがある。
エンジンは燃焼回数が増えれば、つまり1分あたり5,000回転(2,500回燃焼)より倍のり10,000回転(5,000回燃焼)すれば倍近いパワーが得られる。
しかし、機械的にそれにも限度があるということで、このレッドゾーン手前に最大出力が得られるよう設定してある。
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