
●記事提供: ライドハイ編集部
どうして半クラッチはいつも繋がり方が違うの?
発進の半クラッチ。ビギナーはエンストを怖れ、そうっとクラッチレバーを放すので、いつ走り出すかはバイクまかせ。キャリアを積んでも、なぜか半クラからの繋がり方が毎回変わるので、どこか探りながらといった感覚がつきまとう。
この曖昧さは、クラッチの構造に由来する。というのも、エンジンの強力なパワーを滑らずに伝えるには大きな面積のクラッチ板が必要になるのだが、直径の大きなユニットを採用すると、慣性力の錘効果でレスポンスが妨げられてしまうのだ。そこで、小さな径のクラッチ板とフリクション板を交互に組み、面積を稼ぐ構造に進化してきた。
ところが、何枚ものクラッチとフリクションが組み合わさっているこの構造は、僅かな熱膨張でも隙間がすぐ狭くなりがち。クラッチが急に繋がったり、なかなか走り出さなかったりするのはこれが原因なのだ。
クラッチは握り込まず、指を曲げるのは第2関節まで!
熱膨張したクラッチとフリクションは安定した発進を妨げる。逆に言えば、熱膨張していない状態なら繋がり方は一定なのだ。そのためには、正確で瞬間的なレバー操作で時間を掛けずに発進する必要がある。
ところが、レバーを握り締めた状態から徐々に離していく…という動作だと、どのポイントでクラッチが繋がるのか分かりにくい。これは、指の第三関節が曲がる形だと、細かい反力を感じられないからだ。
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