
●記事提供: ライドハイ編集部
滑ってもダメ、グリップし過ぎてもNG……
最新のスポーツバイクのシートには座面に様々な素材が使われている。上の写真にあるように、昔ながらのタックロールの入ったクッション性と滑りにくさを両立していた、座面にお尻が沈み込むような感触はいま減るいっぽうだ。
それはいうまでもなく、シートがスポーツ性の高いマシンほど座る場所というより、体重を預けたり腰をズラして身体の重心をイン側へ移動したりと、アクションするための機能性を重視しているからにほかならない。
しかし、それだけにシート座面には相反するふたつの特性が求められる。
ひとつは座面がスルスルと滑りやすいと、下半身がホールドできずリーンなどマシンの操作に支障が出てしまう。
ところが、この逆の表面が滑りにくくグリップしやすいのも、腰の移動や荷重をあずけた後の僅かな重心位置の微調整など、お尻やアウト側太ももが引っ掛かって意図しない位置で移動が止められてしまう不都合も起きやすい。
SUPER VELOCE Sに奢られたアルカンターラ製高級人工皮革シートは、バックスキンだと見栄えは良いが起毛した表面が綿や皮革のパンツでは、完全に腰を浮かさないと滑ってくれなかったところを、人工皮革で滑りとグリップの折り合いを高度な次元で調整した表面としているのだ。
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