![[バイクメンテDIY] スプレー塗装で赤サビを食い止める! 簡単手軽にできて効果抜群のサビ対策〈ラストロックシステム〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/Banzi_RustLock_01.jpg)
サビキラープロ(BAN-ZI)は、金属製のフェンダーやガソリンタンクの裏など、表側から見えない部分に発生したサビを食い止めるのに最適なサビ転換下処理剤として好評を博している。その画期的塗料を専用スプレーガンで使えるようにしたのがラストロックシステムだ。ハケ塗りでは広範囲を塗るのに手間がかかり、刷毛目が気になるような場所でも、ムラなく手早く塗装できるのが大きな魅力である。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:BAN-ZI
赤サビの上から直接塗って黒サビに転換。愛車を守るBAN-ZIのラストロックシステム
【RUSTLOCK(サビ転換下処理剤)サビキラープロ】赤サビの上から直接塗ることで黒サビに変化する転換剤機能と、上塗り塗料の機能を併せ持つ水性塗料・サビキラープロを、ガン噴きできるようにしたラストロックシステム。色はシルバーとガンメタの2色。●価格:シルバー2万2011円/ガンメタ2万2770円(ともに280g/6本入り)
ラストロックシステムの塗料は独自のカートリッジ形態で、塗装時は専用ガンが必要。手元で圧力調整できるレギュレーター付き(左)は1万2980円、グリップ内に減圧弁を内蔵した強化プラスチック製(右)は7040円。
表面は傷なくツヤありで程度良好なのに、塗膜が薄い裏側は経年劣化によるサビが…。ありがちなパターンだが、サビを落として再塗装するのは手間がかかる。
ハケ塗りのサビキラープロはタッチアップのようにサビ部分だけに塗布できるが、ラストロックシステムはスプレータイプなので、塗装部以外にマスキングを施す。
ワイヤーブラシや不織布でサビ取りせず、直接塗れるのがサビキラープロの特長だが、汚れや油分はシンナーやワックスオフで取り除いておく。
それほど汚れていないように見えても、ふだんの洗車で触れる機会が少ないガソリンタンク裏はけっこう汚れている。水洗いした場合、水分が残っていてもスプレーできる。
カートリッジ型の塗料には「水性サビキラープロ」「水性アンダーコート」「油性アンダーコート」の3種類がある。使用前にしっかり振って攪拌する。
カートリッジ上部のネジ式ヘッドを取り外して内蓋を取り外す。油性のアンダーコート剤は溶剤臭がするが、水性のサビキラープロとアンダーコート剤はほぼ無臭。
ラストロックシステム専用塗布ガンの先端に塗料カートリッジを装着する。塗料はガンの中を通らないので使用後の洗浄が不要というのが画期的だ。
カートリッジのノズル先端のピンを抜く。ラストロックシステムは自動車シャーシの防錆やアンダーコートでの需要が多いため、スプレーパターンは丸吹きのみ。
スプレーガンのトリガーを握ると、カートリッジのヘッド部分を空気が流れて塗料が吸い上げられる。10秒前後でジャバラが縮んで塗料が噴射が始まる。
噴射量はガン上部の空気圧調整ダイヤルとトリガーの握り具合で調整する。塗装面に近すぎるとブツが出やすいようなので、遠めでスプレーして様子を確認しよう。
シルバーのサビキラープロは、サビ転換反応を起こした部分が黒や茶色っぽく変色することもある。指触乾燥時間は約25分で、乾燥促進のためヒーターで軽く熱した。
刷毛やローラーで塗布する通常のサビキラープロに比べて、スプレー施工のためムラにならず、広範囲を塗る際の作業時間も短いのがラストロックシステムの魅力。
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