![[バイクメンテDIY] スプレー塗装で赤サビを食い止める! 簡単手軽にできて効果抜群のサビ対策〈ラストロックシステム〉](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
サビキラープロ(BAN-ZI)は、金属製のフェンダーやガソリンタンクの裏など、表側から見えない部分に発生したサビを食い止めるのに最適なサビ転換下処理剤として好評を博している。その画期的塗料を専用スプレーガンで使えるようにしたのがラストロックシステムだ。ハケ塗りでは広範囲を塗るのに手間がかかり、刷毛目が気になるような場所でも、ムラなく手早く塗装できるのが大きな魅力である。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:BAN-ZI
赤サビの上から直接塗って黒サビに転換。愛車を守るBAN-ZIのラストロックシステム
【RUSTLOCK(サビ転換下処理剤)サビキラープロ】赤サビの上から直接塗ることで黒サビに変化する転換剤機能と、上塗り塗料の機能を併せ持つ水性塗料・サビキラープロを、ガン噴きできるようにしたラストロックシステム。色はシルバーとガンメタの2色。●価格:シルバー2万2011円/ガンメタ2万2770円(ともに280g/6本入り)
ラストロックシステムの塗料は独自のカートリッジ形態で、塗装時は専用ガンが必要。手元で圧力調整できるレギュレーター付き(左)は1万2980円、グリップ内に減圧弁を内蔵した強化プラスチック製(右)は7040円。
表面は傷なくツヤありで程度良好なのに、塗膜が薄い裏側は経年劣化によるサビが…。ありがちなパターンだが、サビを落として再塗装するのは手間がかかる。
ハケ塗りのサビキラープロはタッチアップのようにサビ部分だけに塗布できるが、ラストロックシステムはスプレータイプなので、塗装部以外にマスキングを施す。
ワイヤーブラシや不織布でサビ取りせず、直接塗れるのがサビキラープロの特長だが、汚れや油分はシンナーやワックスオフで取り除いておく。
それほど汚れていないように見えても、ふだんの洗車で触れる機会が少ないガソリンタンク裏はけっこう汚れている。水洗いした場合、水分が残っていてもスプレーできる。
カートリッジ型の塗料には「水性サビキラープロ」「水性アンダーコート」「油性アンダーコート」の3種類がある。使用前にしっかり振って攪拌する。
カートリッジ上部のネジ式ヘッドを取り外して内蓋を取り外す。油性のアンダーコート剤は溶剤臭がするが、水性のサビキラープロとアンダーコート剤はほぼ無臭。
ラストロックシステム専用塗布ガンの先端に塗料カートリッジを装着する。塗料はガンの中を通らないので使用後の洗浄が不要というのが画期的だ。
カートリッジのノズル先端のピンを抜く。ラストロックシステムは自動車シャーシの防錆やアンダーコートでの需要が多いため、スプレーパターンは丸吹きのみ。
スプレーガンのトリガーを握ると、カートリッジのヘッド部分を空気が流れて塗料が吸い上げられる。10秒前後でジャバラが縮んで塗料が噴射が始まる。
噴射量はガン上部の空気圧調整ダイヤルとトリガーの握り具合で調整する。塗装面に近すぎるとブツが出やすいようなので、遠めでスプレーして様子を確認しよう。
シルバーのサビキラープロは、サビ転換反応を起こした部分が黒や茶色っぽく変色することもある。指触乾燥時間は約25分で、乾燥促進のためヒーターで軽く熱した。
刷毛やローラーで塗布する通常のサビキラープロに比べて、スプレー施工のためムラにならず、広範囲を塗る際の作業時間も短いのがラストロックシステムの魅力。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
熱膨張率の均一化によって様々なアドバンテージがある 2ストローク/4ストロークエンジンを問わず、エンジン性能を向上するためには様々な課題や問題がある。特に大きな課題は、“熱膨張率”に関わる問題だ。 「[…]
クニペックス製と瓜二つ!? アストロプロダクツの新製品「プライヤーレンチ」 ボルトやナットの2面を隙間なく掴める、平行に移動するジョー、グリップを握る力が増力される独自のジョイント構造、全長に対して著[…]
ドロ汚れだけではなく油汚れにも効果てきめん。分解前には周囲の汚れ落としが基本 台風被害による河川越水時にエンジン腰下まで水没したカワサキW1‐SA。その後、放置期間がしばらく続いたが、嫁ぎ先が決まった[…]
ガソリンタンク内部は処方前に現状把握から 今回登場するカワサキエリミネーター250は、モトメカニック編集部の友人が所有する車両だ。ガソリンがオーバーフローするため、その相談で編集部ガレージに持ち込まれ[…]
ユニバーサルソケット:手が届かないボルトやナットもナットグリップ機構でホールド スチールボールによるフリクションでボルトやナットをホールドするコーケン独自のナットグリップソケットと、ユニバーサルジョイ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
熱膨張率の均一化によって様々なアドバンテージがある 2ストローク/4ストロークエンジンを問わず、エンジン性能を向上するためには様々な課題や問題がある。特に大きな課題は、“熱膨張率”に関わる問題だ。 「[…]
「消えないブレーキランプ」は他人ごとじゃない 街中をバイクで走っていたところ、前を行くスクーターのブレーキランプがなんか明るいな~と思ったら、どうやら点灯しっぱなしになってるぽかったのですよ。 毎度乗[…]
クニペックス製と瓜二つ!? アストロプロダクツの新製品「プライヤーレンチ」 ボルトやナットの2面を隙間なく掴める、平行に移動するジョー、グリップを握る力が増力される独自のジョイント構造、全長に対して著[…]
軽量で取り扱いやすく、初心者にもピッタリ 「UNIT スイングアームリフトスタンド」は、片手でも扱いやすい約767gという軽さが魅力です。使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるため、ガレージのスペ[…]
ドロ汚れだけではなく油汚れにも効果てきめん。分解前には周囲の汚れ落としが基本 台風被害による河川越水時にエンジン腰下まで水没したカワサキW1‐SA。その後、放置期間がしばらく続いたが、嫁ぎ先が決まった[…]
最新の関連記事(オイル/ケミカル)
ドロ汚れだけではなく油汚れにも効果てきめん。分解前には周囲の汚れ落としが基本 台風被害による河川越水時にエンジン腰下まで水没したカワサキW1‐SA。その後、放置期間がしばらく続いたが、嫁ぎ先が決まった[…]
ガソリンタンク内部は処方前に現状把握から 今回登場するカワサキエリミネーター250は、モトメカニック編集部の友人が所有する車両だ。ガソリンがオーバーフローするため、その相談で編集部ガレージに持ち込まれ[…]
論より証拠! 試して実感、その効果!! みなさんは“ガソリン添加剤”を使用したことがありますか? 「メリットあるの?」、「効果はわかるものなの?」などの疑問から、手を出したことがないという方も多いので[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」、今回は2025年4月に発売されたばかり、ヤマハの新型「YZF-R25[…]
バイクオイル交換とは? エンジンオイルの役割 バイクのオイル交換とは、エンジン内部の潤滑や冷却、清浄などを担うエンジンオイルを新しいものに入れ替える作業です。 エンジン(内燃機)内部は精密パーツが高速[…]
人気記事ランキング(全体)
50ccでも実用カブとは別系統のOHCスポーツ専用エンジンを開発! ホンダは1971年に、50ccではじめてCBの称号がつくベンリイCB50を発売した。 それまで50ccにもスポーツモデルは存在したが[…]
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
熱膨張率の均一化によって様々なアドバンテージがある 2ストローク/4ストロークエンジンを問わず、エンジン性能を向上するためには様々な課題や問題がある。特に大きな課題は、“熱膨張率”に関わる問題だ。 「[…]
LEDのメリット「長寿命、省電力、コンパクト化が可能」 バイクやクルマといったモビリティに限らず、家庭で利用する照明器具や信号機といった身近な電気製品まで、光を発する機能部分にはLEDを使うのが当たり[…]
発売当初のデザインをそのままに、素材などは現在のものを使用 1975年に大阪で創業したモンベル。最初の商品は、なんとスーパーマーケットのショッピングバックだった。翌年にスリーピングバッグを開発し、モン[…]
最新の投稿記事(全体)
「走る」を変える次世代の相棒 一般的なガソリンバイクが燃料を燃焼させてエンジンを駆動するのに対し、電動バイクはバッテリーに充電した電気でモーターを回して走行する。そのため、排気ガスを一切排出しない、環[…]
赤サビの上から直接塗って黒サビに転換。愛車を守るBAN-ZIのラストロックシステム 【RUSTLOCK(サビ転換下処理剤)サビキラープロ】赤サビの上から直接塗ることで黒サビに変化する転換剤機能と、上塗[…]
FLHCヘリテイジクラシック:美しいスポークホイールは新作チューブレス仕様だ! クラシックテイストは、伝統あるブランド・ハーレーダビッドソンにとっては大きな魅力であり、誇るべきポイントと言えよう。 ラ[…]
4気筒の「ニンジャZX-R」、2気筒「ニンジャ」計6モデルに10色を新設定 カワサキは欧州でフルカウルスポーツ「ニンジャ」ファミリーのうち、4気筒モデル「Ninja ZX-6R」「Ninja ZX-4[…]
1980~90年代を代表するイタリアンライダー、ルカ・カダローラのレプリカを復刻! ルカ・カダローラはイタリア出身のレーシングライダーで、1984年に世界GP125にデビュー。’86年にチャンピオンを[…]
- 1
- 2