
1年間で2万台のバイクが盗難され、そのうち検挙に至るのはわずか15%程度。さらに犯行現場として一番多いのは、出先ではなく60%程度が住宅敷地内、というのが昨今の盗難事情。IoTを使った最新盗難対策「POLARISS(ポラリス)」とは何なのか、紹介しよう。
●文/写真:モトメカニック編集部(栗田晃) ●外部リンク:ビーズガレージ(POLARISS総代理店)
IoTを使った最新盗難対策「POLARISS(ポラリス)」とは?
盗難のことを考えると片時も気が休まることはなく、出先はちろん自宅での保管時にも二重三重のロックを使っているサンデーメカニックも少なくないはず。
こうした現状に対して、IoT(Internet of Things)を活用した盗難対策デバイスとして注目を集めているのが「POLARISS(ポラリス)」だ。IoTとは様々な物がインターネットにつながる仕組みを指すフレーズで、ポラリスは車体に搭載した端末の位置情報をユーザーがスマートフォンで把握できるのが特徴だ。
GPSで人や物の位置を特定するデバイスやサービスはすでに存在しているが、ポラリスには次に挙げるような特徴がある。
- 自車位置の捕捉をカーナビでお馴染みのGPSで行うため、位置情報の精度が高い
- 通信品質が高いNTTドコモの通信網で位置情報を通知するため、どこにいてもポラリス=愛車の居場所がわかる
- 使いやすさ抜群・スマートフォンのLINEで操作を行い、万が一の際にはユーザーに直接通知される
GPSが把握した移動軌跡はスマホ上の地図に記録され、リアルタイムで所在確認ができるのもポラリスの強み。盗難されたら警察に通報するのが最優先だが、“走行経路”と“現在地”が分かれば、早期発見に役立つはず。
自分の愛車が2万台のうちの1台になることなど想像したくないが、万が一に備えてポラリスで対策を打っておくことは、頑丈なロックを増やすのと同様に有効だろう。
【POLARISS】■GPSユニット:京セラ製 サイズ:約83×49×13.8mm 重量:約63g 電池容量:1500mAh 位置情報:GPS/GLONASS/みちびき センサー:温度/湿度/加速度 通信方式:LTE CatM1 対応バンド:B1/B8/B19/B26 ●税抜本体価格:1万5000円 税抜月額利用料:1980円〜
バイクに装着したポラリスが賊に発見/遺棄されたら元も子もないので、総代理店のビーズガレージではバイク部品に似せたカモフラージュ用ケースを開発。また、1回の充電で理論上は4ヶ月使えるが、オプション設定の電源ケーブルも用意されている。
監視モードはLINE画面から簡単に制御できる。
不正移動としてアラートを発するエリアは「ジオフェンス」と呼ばれ、ユーザーが任意にエリア&アラート数を設定できる。
ポラリスの電源が入っていれば、位置情報は常にクラウドにアップされ、走行軌跡はGoogle Map上に表示できる。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
脚もとの輝き具合は意外と目立つので要注意!! フルレストア進行で一気に仕上げると、当たり前のようにすべての部品は輝いている。一方で、今週はホイール、来週はサスペンション、といったように、パートごとに仕[…]
エアコンプレッサー:62dBの静音仕様は室内や夜間作業でも安心 サブタンクと違ってコンセントから電源を取る必要があるが、サブタンク並みに持ち運びができる手軽さが最大の特長。本体サイズは幅360×奥行3[…]
ショールームとワークスペースのセットにレンタルバイクが加わり、さらにパワーアップ 「以前の店舗もここから10分程度の近所ですが、中央道路に出てきたら『こんなにお客さんがいるの!?』という感じです」と語[…]
ホイール/エンジンカバー/金属部品への施工に特化。熱硬化性一液ペイントの決定版「アレックスコート」 ディープなサンデーメカニックの中には、DIYペイント作業にこだわり、焼き付け乾燥が可能な高温乾燥機を[…]
入手困難な旧車のパーツをクラウドファンディング 「群衆/Crowd×資金調達/Funding」という言葉を組み合わせた造語が「クラウドファンディング」。インターネットやSNSを通じて、不特定の賛同者に[…]
最新の関連記事(バイク用品)
Barcelona(バルセロナ)GTXジャケット 耐摩耗性に優れた表面素材と、GORE-TEX(R) Proによる高い防水透湿性を備えたジャケット。シンプルなデザインでふだん着の上に着用でき、雨の日の[…]
ポイント1:ホルダー背面のエアバッグが高周波振動を効果的に除去 “振動対策”は、バイクにスマートフォンをマウントする際の大きな課題だ。 スマホの地図アプリが街乗りやツーリングで便利なことが知られ、20[…]
走行中も、前後もしくは片方のカメラの映像をモニターに表示可能 この春のモーターサイクルショーで話題となったMio MiVueシリーズの新作「MK50」。 従来からのドライブレコーダー機能にプラスして、[…]
K-2446W 46worksアーカナジャケット:街乗りにも映えるスタイリッシュギア クシタニの「アーカナ」シリーズは、レトロなデザインを現代の感性にアレンジしたオーセンティックライン。「K-2446[…]
従来のグローブとは異なり、ナックルカップのベースを浮かせて縫製 軽くて高防御性を誇るカーボンナックルだが、夏場にはナックルカップに熱が籠りやすく、操作時に甲部分が引っ張られるような感じがする。安全性を[…]
人気記事ランキング(全体)
1998年登場のロングセラーモデル、ホンダCB1300シリーズの魅力とは? 今回は、私が白バイ隊員として約10年間、ホンダ CB1300に乗ってきた経験や感想を交えて、CB1300シリーズをお勧めする[…]
ストリートからワインディングまで、250レプリカをカモれるカフェレーサーを目指す! 1987年にヤマハがリリースしたSDR……それまでヤマハのスポーツバイク系ネーミング記号になかったアルファベットの組[…]
日本仕様にもニューカラー投入か 英国スズキは、マキシスクーター(日本でいうところのビッグスクーターにあたる)の「バーグマン400」にニューカラーを導入すると発表した。 深緑の『パールマットシャドウグリ[…]
カブとは違うのだよスーパーカブとはっ! みなさんご存知のとおり、スーパーカブは2014年に立体商標として登録されている。この立体商標とは、いわば“形の特許”であり、立体商標として代表的なのは「コカコー[…]
欧州で国内導入が明らかになったCL250の2025年モデル CL250の2025年モデルについて、国内導入が明かされたのは2024年11月のこと。フレームを共有するシリーズの長兄モデル「レブル500」[…]
最新の投稿記事(全体)
X500購入後、即サーキットへ! X500を購入して、初めて乗る場所に選んだのは筑波サーキット。目一杯、駆け抜けた! ストレートでスロットルを全開にし、はばかることなくパラレルツインが限界を迎えるまで[…]
ウエットレースで痛恨の転倒 2025年5月24日・25日に宮城県スポーツランドSUGOで開催された全日本ロードレース第2戦、SUPERBIKE in SUGO。JSB1000以外のクラスにとってはこれ[…]
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
実車を前にすると違いは一目瞭然 アウトドアテイストの強いCT125ハンターカブが人気だからといって、ここまでキャラクターを寄せてくることないんじゃない? なんて穿った見方で、今回の主役であるPG‐1と[…]
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付、第3の存在か 2025年11月の新排出ガス規制導入によって現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW([…]
- 1
- 2