
一気にフルレストアするのではなく、徐々に美しく仕上がっていくバイクを見ていていつも思うのが、バイクを自立固定してくれる大切な部品=メインスタンド/サイドスタンド。洗車や普段の整備では見落としがちで、美しくなく輝きが足りないことが多い。今回は塗装のプロに依頼してパウダーコート(粉体塗装)でリフレッシュさせてみた。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:パウダーコーティング・カトー
脚もとの輝き具合は意外と目立つので要注意!!
フルレストア進行で一気に仕上げると、当たり前のようにすべての部品は輝いている。一方で、今週はホイール、来週はサスペンション、といったように、パートごとに仕上げていく成り行き任せのレストア進行だと、サイドスタンドやメインスタンドが最後まで残ってしまうことが多い。
輝きを放つ外装パーツを車体に載せ、いい感じに仕上がったつもりでいても、実は、スタンドの輝きが今ひとつでした…。そんな車両の取材を過去に何度も経験したことがある、筆者を中心としたモトメカニック編集部。撮影時に困ることすらある。「確かにそうだ…」と思われるサンメカさんも、きっと多いに違いない。
走行中に砂利/石/風雨などにさらされ続け、想像以上に過酷な環境に置かれているのが、実はスタンド類。だからこそ、可能な限り強靭かつ美しく仕上げてあげたいものだ。DIYペイントではなかなか思うような仕上がりにならないのが現実なので、こんなときにもお勧めしたいのが、強靭な塗膜を誇るパウダーコーティング仕上げである。
ガソリンはもちろんパーツクリーナーに対しても強い耐性があり、何より深い輝きを永続してくれる。筆者が雑誌『モトメカニック』で連載中のルマンIIIレストア企画でも、キャストホイール→フロントフォークと作業を進め、最後の最後まで薄汚く残ってしまっていたのがメインスタンドだった。
「メインフレーム以外の周辺部品を分解してパウダーコーティング依頼してくださるお客さんも多いですよ」とは、その道のプロ「パウダーコーティング・カトー」代表の加藤社長。
中古車仕上げの進め方にも様々なやり方があるが、ベース車両のコンディションによっては、そのような仕上げ方も当然にアリだろう。見落とされがちな脚下の輝きが、車両の存在感を高めるのは間違いない。あなたの愛車は大丈夫!?
『モトメカニック』誌連載中のルマンIII。日々仕上がり度を増していく中で、車体を自立させるのに必要不可欠なメインスタンドの汚れが目立った。サイドスタンドを自作した機会に、頑強で美しく仕上がるパウダーコーティングを依頼。ペイントが完成するまで、メンテナンスリフターの上は直立するルマンIIIに占拠された。
施工を快く引き受けてくれたのが、メーカーを問わずフレーム関連部品のペイント依頼で忙しい日々に追われ続けているパウダーコーティング・カトー。プロショップからのリピートが多いのは信頼の証だ。写真はバイクのメインフレーム。
ルマンシリーズにはサイドスタンドが標準装備されるが、左ダウンチューブ下に取り付けられていて使い勝手が悪く、跨ったままでは出しにくく邪魔なこともある。そこで、ダウンチューブのマウントを使ってサイドスタンド+ブラケットを自作共締めにしてみた。当初作ったブラケットは強度不足で曲がってしまい、補強を追加していったら、実にカッコ悪いデザインに。
カッコ悪いサイドスタンドブラケット、マフラー下に隠れるのでとりあえずは良しとしたが、タイミングを見て作り直そうと思う。車格にマッチしたスタンドサイズで、シートに跨っていても簡単に出し入れ可能。パウダーコーティングで仕上がりも美しい。
【パウダーコーティング・カトー代表 加藤金親氏】数多くのリピート依頼で大忙しなパウダーコーティング・カトー。コロナ禍以降も仕事は減らず、現在でもたいへん忙しい日々が続いている様子だ。それだけレストア需要も増えている証拠と言えるだろう。
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