40歳でバイクに乗りたいと思い立ち、普通二輪&大型二輪の免許を取得。2022年2月に人生初バイク=ロイヤルエンフィールド ヒマラヤを購入したと同時にバイクライフが本格的にスタートしたミリオーレ営業・ムラタ。「いつかヒマラヤでヒマラヤを走れたらおもしろいですよね〜」と常々冗談のように話していたのだが、その夢が思いがけず早々にかなったのだった! 標高3500〜5000mを駆け抜けるヒマラヤ冒険ツーリング、今回が最終回! そして今年の参加募集のお知らせも!
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●写真:河野正士/Moto Himalaya 2022クルー/@dustino_dstn ●外部リンク:ロイヤルエンフィールド東京ショールーム
【 Moto Himalaya 2022 】ヒマラヤ旅のレポート
準備〜インド入国編:ヒマラヤでヒマラヤを走る! バイクに乗り始めて7カ月、早くも壮大な夢が実現?【with HIMALAYAN vol.10】
Moto Himalaya 2022:Day01-02 高山病予防の休息日、とにかくヒマラヤだらけの街で過ごすの巻【with HIMALAYAN vol.11】
Moto Himalaya 2022:Day03 標高3500mのショートツーリングで迷子になるの巻【with HIMALAYAN vol.12】
Moto Himalaya 2022:Day04 標高5359mの峠を越えて、テント泊を楽しむの巻【with HIMALAYAN vol.13】
Moto Himalaya 2022:Day05 標高5000m越えのワインディングで転倒……現地でレントゲンを撮るの巻【with HIMALAYAN vol.14】
Moto Himalaya 2022:Day06 ヒマラヤでインド人のバランス感覚に思いを馳せるの巻【with HIMALAYAN vol.15】
Moto Himalaya 2022:Day07 痛み止めの処方でバイク旅を再開。行ってみたら橋が崩壊! 予定外の川渡りで転倒続出!の巻【with HIMALAYAN vol.18】
モト・ヒマラヤ2023の参加募集は6月末まで!
多くの方に「あのヒマラヤツーリングどうやって行けるの?」と聞かれてきたが、2023年開催の参加募集がついに始まった。あの至れり尽くせりの旅が、日本とインド&インド国内の渡航/移動費込みで64万円。今年も参加すべきなのでは?と思うほどに、リーズナブルである。気になっている方は、ロイヤルエンフィールド東京ショールームのサイトも要チェックだ!
ということで、時の流れは早いもので、私のヒマラヤ旅は1年前の出来事になろうとしている。1年前の旅を消化しきれずにいる…と書くと、なんとも憂いのある言い訳に聞こえるが、ちんたらとしていたら1年が経っていたというのが正確かもしれない。なので、いい加減最終回にしたいと思う。
広大なヒマラヤの自然に抱かれて
これまでは1日1日の出来事を書き留めてきた。もちろん日々の出来事は鮮明に覚えているのだが、ふとした時に思い出すのは風の音や匂いのしない広大な風景、ふいに出会う野犬の遠くを見つめる瞳や足元に転がっていたかつて生き物だったであろう骨など。
そしてどこに行っても、そこに住まう人々の暮らしを思い出すのだ。旅の始めは私自身の日常とはかけ離れた環境や文化に戸惑いもあったのだが、数日過ごすうちにこのヒマラヤでの生活に慣れつつある自分がいた。トイレの衛生面は決して良いとは言えないし、シャワーもないキャンプ泊であろうと特段困ることはなくなっていた。
朝日とともに目覚め、身支度を整えたらバイクで走る。舗装路が突然なくなってガレ場続きになろうと、川渡りがあろうと、仲間とともに目的地を目指す。途中休憩ではチャイの甘さに癒されたり、マギー(簡易的なカレーラーメン)で小腹を満たしたり。日暮れ前に宿泊先に到着したら、埃まみれの装備を少し整えながら、夕ご飯を待つ。カレーで空腹を満たしたら、星空を眺めたりもしつつ、早々に就寝する。
生活がシンプルで澱みがない。そして、広大な自然のなかでずっと過ごしているからか、余計なことを気にしたり考えたりもしなかった。ちっぽけな自分がただいるだけなのだ。幸いなことに私自身はこの旅において高山病にもならず、お腹を壊すなどの不調もなく、だからこそこの貴重な体験をあますことなく享受できたと思う。
ヒマラヤを走るために生まれたバイクの実力を知る
帰国後、メンバーと話していると「なんか青春みたいな毎日だった」と誰かが言った。それはすばらしい体験もさることながら、仲間に恵まれた旅だったからだろう。異国の地でどう考えてもバイクに乗り始めて半年ほどのビギナーが行くべき旅ではなかったのだが、いつも私の前後で走ってサポートしてくれた岡本氏/桜井氏/ミリオーレ小川には感謝しかない。
そしてロイヤルエンフィールドのヒマラヤへの愛着が増した旅でもあった。
標高が高く、酸素の薄いヒマラヤを多くのライダーが旅を楽しめるように…という思いから開発されたヒマラヤ。ロングストロークと排気量411ccのエンジンは、この地を走り切るために設計されたもので、現地で会ったエンジニアは「410でも412でもなく、411ccが最適値だった」と教えてくれた。
ヒマラヤに乗りたくて免許を取得し、それがきっかけで実際にヒマラヤでヒマラヤを走るという夢を早々に叶えることができたのは、多くの方のサポートがあったからこそだった。この場を借りて、改めて関係各所に御礼申し上げたい。本当にありがとうございました。
まさかバイクに乗り始めて、こんなところまで来れるとは思っていなかった。でも夢は願うものではなく、叶えるものだということも今回の旅が教えてくれたように思う。だから、すでに私はもう一度ヒマラヤでヒマラヤを走りたいと思っている。
I want to go to the Himalayas again with Himalayan!
FOLLOW Me! with_himalayan Insta
ロイヤルエンフィールドのヒマラヤが気になった方は、ロイヤルエンフィールド東京ショールームへ! 全車試乗車があるので、気になる方は要チェック!
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
碧空に刻々と色が変化する湖。見たことのない景色の連続に感動 「モト・ヒマラヤ」は、ロイヤルエンフィールドが過去20年以上にわたりヒマラヤ周辺で開催しているイベント。ロイヤルエンフィールド […]
オフロードコースをオープンし、本格オフロードウエアを開発! クシタニがバイクウエアの総合ブランドになるべく、25年ぶりに本格オフロードプロダクツの開発をスタート。そのために、まずは長野県と岐阜県にまた[…]
ロイヤルエンフィールド「ヒマラヤ」、お前はなぜ411ccなのか? ところで、皆さんはロイヤルエンフィールドの「ヒマラヤ」というバイクをご存知だろうか? 詳細は、ぜひこちらの記事↓をチェックしてみて! […]
防水ポケット付きのメッシュジャケットが豊作! 日差しが眩しく気温の高い日が増えるにつれ、今年こそメッシュジャケットを早めに購入しよう! と思うライダーも多いだろう。事実、夏日になる直前にはお目当てのメ[…]
スプロケットメーカーが手掛けるチェーンだから安心! ワングレードで選びやすく! お財布にやさしい価格も実現 サンスターのチェーンは520/525/530の3サイズを用意。現行スポーツバイクなら250c[…]
最新の関連記事(ロイヤルエンフィールド)
要大型二輪免許の超個性派! 日本導入は2025年 ロイヤルエンフィールドのゲリラ450は、同社のアドベンチャーモデルであるヒマラヤと同じ452ccの水冷DOHC単気筒エンジンを搭載するロードスター。日[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
クルーザーベースなのに意外にスポーツ性高し! ロイヤルエンフィールドの日本国内ラインナップには、このショットガン650のほかに648ccの空冷パラレルツインエンジンを搭載するモデルが3機種ある。カフェ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
取り柄はレトロなスタイルだけじゃない。最新のクラシックは基本性能の高さが魅力 トライアンフやノートン等と同様に、イギリスで創業したロイヤルエンフィールドは、1901年にバイクの生産を開始した世界最古の[…]
最新の関連記事(ツーリング)
時期が合えば水仙と桜の共演も 日本の三大水仙群生地と呼ばれているのが、福井県の越前海岸と、兵庫県の淡路島、そして千葉県の南房総:鋸南町である。鋸南町の水仙は12月中旬から1月下旬が見頃で、2025年も[…]
「お金も時間もありそうなのに、なぜこんな天気の良い日にツーリングにも行かず、用品店に来ているんだろう?」という疑問 都内の某大手バイク用品店の駐輪場にて。今日も「なぜ来ているのかわからない?」ようなバ[…]
愛知県と岐阜県の境に位置する犬山市には、人気釣りスポットの入鹿池(いるかいけ)があります。バス、ヘラブナなどのさまざまな釣りが楽しめますが、冬季は産卵期で身が一番大きくなるワカサギがおすすめ。釣りごた[…]
そこはまさしく“ハーレーバイカーズパラダイス” 年間数多いツーリングを企画しているハーレーダビッドソン埼玉花園は、HOG会員も70名超えという大所帯だが、ふだんのツーリングスタイルは自由気ままなイメー[…]
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
人気記事ランキング(全体)
チーム・ロバーツの誘いを断った唯一のライダー 年末年始に5泊6日でお邪魔した、アメリカ・アリゾナ州のケニー・ロバーツさんの家。家族ぐるみで仲良くさせてもらっていますが、実は僕、現役時代にケニーさんが監[…]
元々はブレーキ液の飛散を防ぐため フロントブレーキのマスターシリンダーのカップに巻いている、タオル地の“リストバンド”みたいなカバー。1980年代後半にレプリカモデルにフルードカップ別体式のマスターシ[…]
多板式クラッチ構造を知ると、停車時を除いて必要以上にレバーを握っているのがわかる クラッチのレバー操作は、発進はもちろん、ギヤチェンジの度に切ったり繋いだり(放したり)とあまりに頻繁……左手が疲れて嫌[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
1位:ホンダ新型「CB1000」8月時点最新情報まとめ ホンダがCB1000ホーネットをベースに、CB1300の後継機として開発を進めているというウワサの新型CB1000。その8月時点のスクープ情報ま[…]
最新の投稿記事(全体)
カワサキUSAが予告動画を公開!!! カワサキUSAがXで『We Heard You. #2Stroke #GoodTimes #Kawasaki』なるポストを短い動画とともに投稿した。動画は「カワサ[…]
止められても切符処理されないことも。そこにはどんな弁明があったのか? 交通取り締まりをしている警察官に停止を求められて「違反ですよ」と告げられ、アレコレと説明をしたところ…、「まぁ今回は切符を切らない[…]
「乗せて指導する教育」を実施、バイク通学者が多い熊本県立矢部高校 熊本県の県立矢部高等学校は、原付免許取得とバイク通学を2年生以上の生徒に許可している。「乗せて指導する教育」を、長年にわたり続けている[…]
2000年代、若者のライフスタイルに合ったバイクを生み出すべく始まった、ホンダの『Nプロジェクト』。そんなプロジェクトから生まれた一台であるズーマーは、スクーターながら、パイプフレームを露出させた無骨[…]
論より証拠!試して実感その効果!! 老舗カー用品ブランドとして知られる『シュアラスター』が展開するガソリン添加剤「LOOPシリーズ」。そのフラッグシップアイテムであるのが『LOOP パワーショット』。[…]
- 1
- 2