モト・ヒマラヤ2023の参加〆切は6月末まで!

Moto Himalaya 2022:Day08-09 411ccのバイクとともにヒマラヤで過ごした日々は“オレたちの青春!”の巻【with HIMALAYAN vol.20】

40歳でバイクに乗りたいと思い立ち、普通二輪&大型二輪の免許を取得。2022年2月に人生初バイク=ロイヤルエンフィールド ヒマラヤを購入したと同時にバイクライフが本格的にスタートしたミリオーレ営業・ムラタ。「いつかヒマラヤでヒマラヤを走れたらおもしろいですよね〜」と常々冗談のように話していたのだが、その夢が思いがけず早々にかなったのだった! 標高3500〜5000mを駆け抜けるヒマラヤ冒険ツーリング、今回が最終回! そして今年の参加募集のお知らせも!


●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●写真:河野正士/Moto Himalaya 2022クルー/@dustino_dstn ●外部リンク:ロイヤルエンフィールド東京ショールーム

モト・ヒマラヤ2023の参加募集は6月末まで!

多くの方に「あのヒマラヤツーリングどうやって行けるの?」と聞かれてきたが、2023年開催の参加募集がついに始まった。あの至れり尽くせりの旅が、日本とインド&インド国内の渡航/移動費込みで64万円。今年も参加すべきなのでは?と思うほどに、リーズナブルである。気になっている方は、ロイヤルエンフィールド東京ショールームのサイトも要チェックだ!

ということで、時の流れは早いもので、私のヒマラヤ旅は1年前の出来事になろうとしている。1年前の旅を消化しきれずにいる…と書くと、なんとも憂いのある言い訳に聞こえるが、ちんたらとしていたら1年が経っていたというのが正確かもしれない。なので、いい加減最終回にしたいと思う。

広大なヒマラヤの自然に抱かれて

これまでは1日1日の出来事を書き留めてきた。もちろん日々の出来事は鮮明に覚えているのだが、ふとした時に思い出すのは風の音や匂いのしない広大な風景、ふいに出会う野犬の遠くを見つめる瞳や足元に転がっていたかつて生き物だったであろう骨など。

そしてどこに行っても、そこに住まう人々の暮らしを思い出すのだ。旅の始めは私自身の日常とはかけ離れた環境や文化に戸惑いもあったのだが、数日過ごすうちにこのヒマラヤでの生活に慣れつつある自分がいた。トイレの衛生面は決して良いとは言えないし、シャワーもないキャンプ泊であろうと特段困ることはなくなっていた。

朝日とともに目覚め、身支度を整えたらバイクで走る。舗装路が突然なくなってガレ場続きになろうと、川渡りがあろうと、仲間とともに目的地を目指す。途中休憩ではチャイの甘さに癒されたり、マギー(簡易的なカレーラーメン)で小腹を満たしたり。日暮れ前に宿泊先に到着したら、埃まみれの装備を少し整えながら、夕ご飯を待つ。カレーで空腹を満たしたら、星空を眺めたりもしつつ、早々に就寝する。

生活がシンプルで澱みがない。そして、広大な自然のなかでずっと過ごしているからか、余計なことを気にしたり考えたりもしなかった。ちっぽけな自分がただいるだけなのだ。幸いなことに私自身はこの旅において高山病にもならず、お腹を壊すなどの不調もなく、だからこそこの貴重な体験をあますことなく享受できたと思う。

ただただ前を進む。進んでも進んでも、山々が続く。写真のように、砂埃が舞う道なき道をゆく日もあった。広大な自然の中を走っていると、環境に対して決して優しいとは言えない光景(ゴミ問題など)も多く目にした。また北極/南極に次ぐ“第3の極”と呼ばれるヒマラヤ山脈の氷河は、地球温暖化による消滅の危機が報じられている。ロイヤルエンフィールドのヒマラヤはユーロ5をクリアした空冷シングルエンジンを採用しているとはいえ、将来的にはこうしたバイク旅にも賛否が沸き起こる可能性は否めない。

持参したおやつがパンパンに膨らんだ姿は、標高の高さを物語る。途中で遭遇したデコトラと記念撮影も。

ヒマラヤで暮らす人々。愛らしい女性2人は、土を練って煉瓦造りに勤しんでいた。

最終日の夜は、キャンプ地で火を囲む。旅の終わりが近づいていた。寂しいなと、心から思った夜だった。

ヒマラヤを走るために生まれたバイクの実力を知る

満天の星空とヒマラヤ。

帰国後、メンバーと話していると「なんか青春みたいな毎日だった」と誰かが言った。それはすばらしい体験もさることながら、仲間に恵まれた旅だったからだろう。異国の地でどう考えてもバイクに乗り始めて半年ほどのビギナーが行くべき旅ではなかったのだが、いつも私の前後で走ってサポートしてくれた岡本氏/桜井氏/ミリオーレ小川には感謝しかない。

そしてロイヤルエンフィールドのヒマラヤへの愛着が増した旅でもあった。

標高が高く、酸素の薄いヒマラヤを多くのライダーが旅を楽しめるように…という思いから開発されたヒマラヤ。ロングストロークと排気量411ccのエンジンは、この地を走り切るために設計されたもので、現地で会ったエンジニアは「410でも412でもなく、411ccが最適値だった」と教えてくれた。

ヒマラヤに乗りたくて免許を取得し、それがきっかけで実際にヒマラヤでヒマラヤを走るという夢を早々に叶えることができたのは、多くの方のサポートがあったからこそだった。この場を借りて、改めて関係各所に御礼申し上げたい。本当にありがとうございました。

まさかバイクに乗り始めて、こんなところまで来れるとは思っていなかった。でも夢は願うものではなく、叶えるものだということも今回の旅が教えてくれたように思う。だから、すでに私はもう一度ヒマラヤでヒマラヤを走りたいと思っている。

I want to go to the Himalayas again with Himalayan!

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ロイヤルエンフィールドのヒマラヤが気になった方は、ロイヤルエンフィールド東京ショールームへ! 全車試乗車があるので、気になる方は要チェック!

無事にすべての旅路を終えて宿に到着。ホッとしたら涙が出た直後の記念撮影は、いつも私の前後で走ってサポートしてくれた岡本氏/桜井氏/ミリオーレ小川と一緒に。夜は、レーのホテルで閉会式も行われた。

撮影クルーやメカニックのメンバーは、いつもテンションが高く陽気な人たち。川渡りもシーンによっては膝まで水に浸かりながらサポートしてくれたり、メカニックは毎晩バイク整備をしてくれた。先導のアルジェイさんと最後尾で見守ってくれたジティンさんとも記念撮影。多くのサポートがあって、ビギナーライダーの私でも旅を終えることができた。

キャンプ最終日の夜は、偶然その場にいたロイヤルエンフィールド本社&イギリスR&Dの首脳陣と一緒に食事も。本当に偶然なのだが、ここでは書けない秘密裏なプロジェクトが行われていた。首脳陣のどのメンバーも埃まみれの姿で、みんながバイクに乗ってここまで来たことを物語っていた。

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