クラクションを鳴らしまくってインドの交通事情に慣れろ!

Moto Himalaya 2022:Day03 標高3500mのショートツーリングで迷子になるの巻【with HIMALAYAN vol.12】

40歳でバイクに乗りたいと思い立ち、普通二輪&大型二輪の免許を取得。2022年2月に人生初バイク・ヒマラヤを購入したと同時にバイクライフが本格的にスタートしたミリオーレ営業・ムラタ。「いつかヒマラヤでヒマラヤを走れたらおもしろいですよね〜」と常々冗談のように話していたのだが、その夢が思いがけず早々にかなったのだった! ついにインド冒険ツーリングがスタート!


●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●写真:河野正士、Moto Himalaya 2022クルー、村田奈緒子 ●外部リンク:ロイヤルエンフィールド東京ショールーム

Day 03:往復72kmほどのショートツーリングで現地の交通事情を体感

標高3500mの街、レーに到着して3日目。高度にも順応し、いたって健康体。とはいえ、朝起きた時から緊張していた。ついにバイクに乗る日がきたのだ! この日のためにいろいろと準備したウエアを着ると、より緊張が……。

レーの天気は8月中旬で大体最高気温が23℃、最低気温が9℃。気温は低いが高度が高いため、陽射しが強く天気がよいとむしろ暑いほどだった。装備はロイヤルエンフィールド×アルパインスターズの純正ウエア(日本未発売)を着用。ジャケットは肩と肘にCE認可のインナープロテクションを装備し、アルパインスターズ独自の透湿防水性フィルム・DRYSTARを使用しており雨にも対応。胸部と背中のプロテクションとしてショットレースギアのプロテクション エアライトインナープロテクターを着用した。ちなみにこの日から旅の終わりまでは、日焼け止めを塗るぐらいのノーメイクである。あしからず。

この日はインドの交通事情に慣れるために、インダス川の北流の支流(ザンスカー川)のポイントまで向かった。ツーリングの前に、まずインドの交通ルールについて説明があった。

インドは日本と同じ左側通行の国であること。追い抜くときは右側からが原則であり、そしてこのときにクラクションを「バンバン鳴らせ!」と言われた。この「バンバン鳴らせ!」はそのままの意味で、本当に鳴らしまくらないと逆に危険だということをすぐに身をもって体感することになる。

ヘルメットや車両に自分のナンバーステッカーを貼るなど準備。ハンドルにタルチョ(5色の祈祷旗)を結びつける人も多数。ワクワクドキドキ。旅に用意されたヒマラヤは一部特別カラーも導入されていた。

いざ、出発! と言いたいところだが、このとき私のヒマラヤはアクセルが異様に重く、出発時にエンストを連発。「この人、本当に大丈夫だろうか?」とみんなが思ったに違いない。なんか調子悪いなと思いつつ、緊張でよく分かっておらずしばらくこの状態で乗っていたが、後日直してもらって少し改良されたのだった。

クラクションは鳴らしてナンボ! 自分の存在をアピール!

街を離れると人や牛が少なくなるので多少は緊張がほぐれた。この日は終日、舗装路のツーリングだったが、大量の浮砂や大きな陥没などがたまにあるので気が抜けなかった。

ホテルをスタートして早々に、私は人生初となるヒマラヤのクラクションを鳴らした。そして以降、鳴らしまくった。相手が人だろうが車やバイクだろうが、牛だろうが野犬だろうがである。とにかくみんな周囲に注意をはらっていないので、こちらから存在をアピールしないと逆に危ないのだ。

そして、アクセルこんなに回したことないんですけど……と思うほどにブン回した。人生初となるヒマラヤのアクセル全開である。最初はこの感覚に慣れなかったが、やや苦しそうにしながらもヒマラヤは力強く走っていく。

やがて街を抜けると、そこは蒼空と岩肌の山々がどこまでも続く世界だった。あんなに緊張していたのが嘘のように、「すごいな、すごいな」とつぶやいた。

夢中で走った。そして迷子になった……。

進むほどに山々が続く、その光景に最初は遠近感がおかしくなったような感覚に……。そしてまるで合成したかのようなクリアな空の色に感動。

私が目的地を通り過ぎたため、後ろを走っていた数名とともに迷子に。数キロ先でさすがにおかしいな?と思っていたら、後ろから追いかけてきてくれたメンバーと合流。wifiもないのでiPhoneのマップも役には立たず。迷子になったら素直に来た道を戻るか、おとなしくその場で待つことを学んだ。無事、この日の目的地であるインダス川の北流の支流(ザンスカー川)のポイントに到着。この日の困難箇所は、この目的地の駐車場。駐車場入り口付近はガレ場で、人も車も多かった。

濁流を眺めながら、清らかな水を飲む。高山病を防ぐためにもこまめな水分補給が推奨されているため、ハイドレーションバッグを常に背負っての旅となった。岩山の色は緑みが強かったり、赤みが強かったりと場所によって変化し、それと同じように川の水の色も変化する。すべてが見慣れない光景で、いつまでも眺めていられるほど。

この日はインドの独立記念日、日本人僧侶によって建設された仏塔へ

ストゥーパとは、サンスクリット語で「仏塔」の意味。仏塔には日本語の記載もあり、お堂には無料で拝観することが可能。ちなみに後日調べてみると、中村行明氏はシャンティ・ストゥーパ含めてインドで3つの寺院を建設しているそう。

目的地での休憩を経て、メンバーはレーのホテルへ帰還。この日(8月15日)はインドがイギリスから独立した記念すべき日のため、街なかでは各所で交通規制が行われていた。そのため当初はバイクで行く予定だったシャンティ・ストゥーパへはタクシーで移動。

シャンティ・ストゥーパは、レーの中心地から少し山を登ったところに建つ白い仏塔。日本人僧侶である中村行明(なかむら・ぎょうみょう)氏が世界平和を祈念し、1991年に建立。寄付やラダック住民のボランティアによって山を削るところからスタートし、完成までに数年を有したとのこと。

「こんなところにも日本人!」と驚いたのだが、それ以上に風雨にさらされている屋外でありながら仏塔の美しさに感動。紫外線も強い標高の高い場所にありながらも、白亜の壁面と鮮やかな壁画のコントラストが印象深い。

モト・ヒマラヤではこうした現地の文化に触れることも大切にしており、いろいろと説明もしてくれるのだ。

美しい仏教の壁画で彩られた白亜の仏塔。レーのあるラダック地方(インドのほぼ最北端)はパキスタン・中国との国境に接しており、チベット系民族の人も多い。チベット文化圏に属し、小チベットと称されることもあるそう。

シャンティ・ストゥーパのある山からレーの街を見渡す。ここにも犬。レーの犬はどの子も穏やかな目をしていて、どこか遠くを見つめているのが印象的だった。

インドの交通事情も体験し、いよいよ翌日から本格的な旅の始まり! 次回は、標高5359mのカルドゥン・ラを越える編をお届けします!

I want to go to the Himalayas again with Himalayan!

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