ドゥカティはワールドプレミア2023として9月から2023年モデルを随時発表。そのエピソード3としてムルティストラーダV4ラリーが発表された。ドゥカティがイメージするグローブトロッター(世界中を旅する人)を具現化した新モデルを紹介しよう。
未踏の地を切り開くための新しいサスペンション
ムルティストラーダV4の派生モデルとして登場したムルティストラーダV4ラリー。オフロード性能を中心に考えるなら、V4の前の旗艦となるムルティストラーダ1260エンデューロの次世代的なモデルといえる。
大きな特徴は、30リットルのアルミニウム製燃料タンクとストロークが200mmに増加した新しいスカイフックDSS EVOサスペンション。サスペンションストロークは伸びているが、オートレベリングやミニマムプリロードの機能を搭載。これは、例えばキーをオンにするとサスペンションが縮んだりするシステムで、巨大なアドベンチャーを身近に感じさせてくれる新しい機能だ。
長距離を不安なく高燃費で走るための制御や工夫に注目
エンジンは「adventouring」(アドベンツーリング:冒険の旅)のニーズを満たすために開発されたV4グランツーリスモ。これまでのV4シリーズ同様、停止中はリヤバンクの気筒を休止させ熱対策&燃費対策を実施。さらにエンジン回転数および大きなトルクを必要としない低速走行時に、一定の条件下でリヤバンクを休止する新しいエクステンデッド・ディアクティベーション機能も搭載し、燃費を向上させている。
また、エンジンのバルブクリアランス点検は6万km毎、オイル交換は1万5000km毎に設定。長距離のライディングにも不安のないメンテナンスサイクルだ。
ライディングモードは、スポーツ、ツーリング、アーバン、エンデューロの4つから選べ、エンデューロはムルティストラーダV4ラリー専用に開発。このモードを選択するとエンジン出力は115psに制限されるが、レスポンスはよりダイナミックでダイレクトなものとなり、燃料消費量とエミッションが削減される。これまでどおりACC(アダプティブ・クルーズコントロール)など長距離を快適に移動するための装備も充実している。
冒険気分が楽しめるYouTubeや本国のSNSもチェック!
今回の発表と同時に、Ducati Motor Holdingのインスタでは写真やリール動画も数多く紹介。
https://www.instagram.com/ducati/
冒険と壮大な旅を愛する人にはたまらない、道なき道を力強く走破するムルティストラーダV4ラリーを見ることができる。なかには民族衣装をまとった現地の住民や小動物なども登場。
ドゥカティを愛するライダーだけでなく、アドベンチャーバイク好きのライダーの琴線に触れるような魅力的な世界観を垣間見ることができる。
ムルティストラーダV4ラリーがかなえてくれる世界の旅に想いを馳せながら、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか?
【動画】Ducati World Première 2023 Episode 3 | Multistrada V4 Rally | Unlock Earth
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