
ライダーの数だけバイクに対する向き合い方も、バイクライフの楽しみ方も違うハズ。そんなひとりひとりのこだわりをリレー形式で語ってもらう連載企画。第12回は映像クリエイター兼スチールカメラマンとして活躍する、カワサキ車3台持ちのかわさきしゃけさんだ。
●文:[クリエイターチャンネル] ●編集:ヤングマシン編集部(石川)
はじめまして! 北海道札幌市でバイク乗り&スチールカメラマンをしております、かわさきしゃけと申します! Garagefilmというクリエイティブチームで活動をしております。この記事では、私のバイクや物作りに対する思いを綴らせていただければと思います!
カワサキ3台持ちの川崎くん
中学校の技術科教員をしていた父の影響なのか、幼い頃から「どういう仕組みで動くのか」「なんでこの形になったのか」を考えるのが好きでした。それはもう、プラモデルを作ったり、時計やラジオをバラバラにしたり、ジャンクで買ってきたエアガン用のホロサイトを基盤から直したり等など、目に付くモノを手当たり次第に分解・組み立てして遊んでいたぐらいです。
そんな日々を過ごす中、実家の横で何年も乗らずに放置されていた父のホンダMTX200を発見。「なんかよく分からないけど、バイクってメカメカしくてカッコイイ!!」と、幼いながらにバイクへの憧れを抱いたことをよく憶えています。
それから月日が流れ、バイクに本格的にハマりだしたのは、大学1年の冬です。すでにバイクに乗っていた同じ大学の友人から勧められ、お店に見に行ってみると、カワサキZXR250に一目惚れ。その当時、レプリカの知識はまったくありませんでしたが、今となっては珍しい丸目二灯ライトや角二灯テール、タンク上面からテールに一直線に繋がるラインがとにかくビビッと心に響いて。免許も持っていないのに、その場で車両を契約している自分がいました。
地元が北海道ということもあり、雪解けを待って教習に行きはじめ、ZXR250とともに公道デビューを果たしたのは、大学2年のゴールデンウィークでした。その年はもう、とにかくバイクに乗れることが嬉しくて。バイクに乗り出すきっかけとなった友人やその仲間たちと、走りまくりました。授業の空きコマの時間やバイト終わりなど、寝る間も惜しんでバイクに乗る時間を見つけていたくらいです。
それから大学も卒業し、社会人となってからカワサキKDX220SRを、そして今年2024年の春にカワサキ ゼファー750を増車しました。ゼファーを購入した時も、大型免許を持ってないにも関わらず、先に車両を契約してしまったのは、御愛嬌です。惚れ込んだら、すぐに行動してしまうんですね(笑)。
最初に購入したZXR250の時点では、とくに意識はしていなかったのですが、じつは私の本名も川崎という苗字。「カワサキを3台持ってる川崎くん」と覚えてもらいやすいので、結果的にカワサキ車に乗っていてよかったなと思う今日このごろです(笑)。
バイクで伝わる思いや言葉
実は大学に入り、バイクにハマり出すまでは、ずっと家でひとり楽器を練習しているような人間でした。それはもう、外出なんて友達から誘われない限りはまずしないぐらい。でも、バイクに乗り出してからはガラリと一変。風を浴びながら季節によって変わる気温を肌で体感したり、ツーリング中に寄った場所で出会った人々と、バイクについて談笑したりするうちに、気持ちが変わってきたんです。「外に出て、人と話すのってなんて楽しいんだろう」って。
今振り返ると、バイクに乗り出したことが人生の彩度が向上したターニングポイントでした。現在Garagefilmで活動をともにしているマチルダや、次回の記事を担当するふーまをはじめとした多くの仲間たちとの出会いは、バイクなくしてはなかったと思います。
「音楽は世界の共通言語」なんて言葉を耳にしますが、バイクもまさしくそうだと私は思います。まったく関わったことも、喋ったこともない人と対峙しても、相手も自分もバイクが好きであれば、それだけで友達になれる。バイクについてあーでもないこーでもないと語りあえば、少年のようにワクワクした表情になれる。
誰と競うわけでもなく、ただ単純に自分の「好き」に熱くなれる、このバイクという趣味が自分は大好きなんです。もちろん、バイクは車に比べると危険な乗り物なことは確かです。ヘルメットをしているとはいえ、生身なので怪我をする確率は高いし、小さいので車の運転手に見落とされる可能性だってあります。
その危険性ゆえか、運転時には集中して他のことを考えなくなるので、ちょっと嫌なことがあった時や上手くいかないことがあった時は、気分転換にとてもいいんです。バイクに乗って何も考えない時間を作ることも、私のライフスタイルの一部になっています。
造形に込められた思いや工夫を活かした写真を撮る
私は、スチールカメラマンとして商品撮影の仕事をすることが多いのですが、プライベートでの被写体はバイクが主。両方に共通するのですが、撮影時には「モノの造形がわかるように撮る」という点を意識しています。
芸術作品や工業製品問わず、人が作り出したデザインには、必ず何かしらの意味が込められています。たとえば、スポーツバイクなら空力やライディングフォームなど機能に振ったデザイン、ネオクラシックなら往年の名車を意識したデザインといった具合に。
そこには、機能美としての造形や、はたまた何かをモチーフにした造形等、意味合いは違えど、そこには必ず人の思いや意図、工夫があるはずです。「それを活かすことが、一枚一枚の出来栄えを左右する」と私は考えています。
それにバイクの場合、大半のオーナーがカスタム好きなこともポイントです。数多くある部品の中から、自分に合うものをチョイスし、こだわりを持って自分だけの1台に仕上げていて、見ているだけでもオーナーの意欲や思いが伝わってきます。だからこそ、私はモノ作りに関わるすべての人にリスペクトしながら、モノの造形が持つ美しさを写真に収めたいと思い、活動しているのです。
レースの熱意に押されてサーキットデビューを目標に
そんな自分がこの先、真っ先にやりたいと思っているのはサーキットデビューです。ついこの間、バイクが縁で知り合った、札幌のセレクトショップ「History」の田代社長が、筑波サーキットのレースに出場した際、応援に行ったのですが、初めて生で見るレースは圧巻の一言でした。
その影響たるや、一緒に見に行った仲間みんなで「俺達もいつかレースに出ようぜ!とりあえずサーキットで練習しよう!」という話で盛り上がってしまい、実際に行動に移しつつあるぐらい(笑)。 北海道はこれから雪が降りしばらくシーズンオフになるので、2025年の春からクローズドコースでの練習をちょっとずつしていきたいなと思っております!
次回の「こだわりライダーSNSショッキング」は…
ふーまさんが登場予定。どんなバイクライフやバイク愛を語ってくれるか、乞うご期待!!
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