真夏の白バイ警官はどんな暑さ対策をしているの?【沖縄県警の元警察官が解説】
![](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
真夏でもきちんとした制服に身を包み、交通違反者に目を光らせている白バイ警官たち。猛暑日が続く中でも、職務を全うできる秘訣はどこにあるのだろうか。その実際を、沖縄県警の元白バイ警官の宅島奈津子さんが語る。
●文:[クリエイターチャンネル] 宅島奈津子
1分でわかる記事ダイジェスト
とにかく暑すぎる真夏のツーリング
連日、猛暑が続いている。ライダーにとって、ツーリングをする際の気温や天候って非常に気になるもの。真夏の沖縄で、白バイに乗車した際の暑さ対策を紹介する。
白バイ乗車時の暑さ対策
一番気を付けたいのは、熱中症。白バイ乗車時は、青色の制服のなかにプロテクターを着用していた。2000年代当時は規定がなかったので、夏場は半袖Tシャツを着ていた。現在は、通常の制服を中に着用しないといけなくなっている。
無線機のついたヘルメットやグローブ、ブーツ、帯革等を身にまとう。腰に付けている白色の太いベルトで、手錠や警棒が備え付けてあり重さがある。そんなわけで、夏場の交通取締りを行う際は、警察本部や直属の上司から水分補給をするように言われる。
白バイ隊員に限らず、女性警察官はお手洗いにいくのが一苦労。帯革の取り外しが面倒で、トイレに行く面倒くささが勝っていた。当時の同僚が行っていた主な暑さ対策は水分、塩分の補給、そして首を冷やすために濡らしたタオルを首に巻くなどしか行われていなかった。現在のように、暑さ対策機能が充実した冷却グッズが普及していなかったためだ。
暑くても長袖長ズボンは必須
暑くても長袖長ズボンは必須で、二輪車乗車時は長袖長ズボンの着用が推奨されている。半袖半ズボンで乗ってはいけない理由を考えたとき、真っ先に浮かぶのは、転倒時のダメージを抑えるためだろう。しかし、オートバイのパーツが直接皮膚にあたったり、直射日光による日焼けが重症化して火傷することもある。
意識次第で可能な暑さ対策
オートバイ乗車時に気を付けるべき暑さ対策は、他にもある。信号停車時に前の車両との間隔を空ける、排気ガスが非常に熱くなっている。現役時代にあれば欲しかった、冷却ベストなんかオススメ。駐車する際は、日なたより日陰を選んだ方がいい。走る時間もポイント。早朝や夕方以降であれば、熱中症になる確率も格段に下がる。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
1年前の鈴鹿でのFIM会長とスズキ首脳陣との面談がチャレンジのきっかけ 2024年3月22日、東京モーターサイクルショー(以下東京MCショー)のプレスデイで突如発表された「チームスズキCNチャレンジ」[…]
ホンダは、東京都内にお住まいの方を対象に電動二輪パーソナルコミューター「EM1 e:」を約2か月体験できるモニター500名を募集開始した。 ガソリン車の原付一種が生産終了とのニュースも飛び交うなか、電[…]
これまではガソリン車の原付スクーターで協業 本田技研工業とヤマハ発動機は、ホンダが持つ原付一種の電動バイク「EM1 e:(イーエムワン イー)」、「BENLY e: Ⅰ(ベンリィ イー ワン)」をベー[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 駐車違反の「こんなケースってどうするの」について警視庁に聞いてた。「お腹を下すなどどうしてもすぐに停車したい場合などはどうするのか」という疑問。警察としては数分でも違反は[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 「トマトの旨みがすげえ凝縮されててヤバい」と千明が激賞! ゆるキャン△ SEASON3第8話に登場した「背徳のトマト焼そば」。本家は、山梨県中央市がご当地グルメとして猛プ[…]
人気記事ランキング(全体)
1分でわかる記事ダイジェスト 筆者の経験談や失敗談も含めて、バイクエンジンの暖機運転の必要性を解説。 暖機談義その①クリアランスについて クリアランスについてエンジンは熱を発し、ガソリンが爆発するエン[…]
メグロS1と共通イメージのタンクデザインへ 目黒製作所の創立100周年となる今年、最新モデルのメグロK3が初のデザインアップデートを受けた。昨秋のジャパンモビリティショー2023で参考出品されたメグロ[…]
50マニアは見逃がせない最後の至宝アイテム 2024年6月末の大手新聞紙報道でも騒ぎになった50ccバイク消滅のニュース。これは’25年11月から適用される排ガス規制への対応が困難であるためで、やはり[…]
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
弁方式がSOHC2バルブの2ストローク……だと?? カワサキモータースが2022年12月26日に出願し、2024年7月8日に公開となった特許には、「2ストロークエンジン」の名称が与えられていた。新規の[…]
最新の投稿記事(全体)
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
1分でわかる記事ダイジェスト とにかく暑すぎる真夏のツーリング 連日、猛暑が続いている。ライダーにとって、ツーリングをする際の気温や天候って非常に気になるもの。真夏の沖縄で、白バイに乗車した際の暑さ対[…]
心臓部も電脳も上級仕様! 空冷ライバル勢を喰らう クラス最速の呼び声も高かったWR250Rが2017年に生産終了してはや7年。セロー250の殿堂入りからも既に4年が経過した。以来ヤマハの250クラスか[…]
現在も機種名として残るレブルやエリミネーターが生まれた時代 スポーツモデルやレーサーレプリカモデルが主流だった250ccクラスに、空冷2気筒エンジンを搭載した異色のアメリカン・ホンダ レブルが登場した[…]
4メーカーがトライアル車を販売 トッププロのアクションを見たら誰だって感激するはずだし、実際にやってみるとムチャクチャ面白いものの、一般に広く普及しているとは言い難い。近年の日本におけるトライアルは、[…]