【DIY道楽テツ】気軽に”溶接”始めてみない? 初心者にありがちな5つの”あるある”失敗集〈ゼロから始める100V溶接機3日間集中講座その1〉
溶接の失敗その4:溶接初心者あるあるの「イモ溶接」原因と対策
このトラブルが興味ある方が一番多いのではないでしょうか? そして身に覚えのある方も一番多いはず。
溶接をスタートして、豪快に火花を散らして「バチバチバチバチ」と溶接するのですが、「溶」けてもいなけりゃ、母材が「接」合もしてない…。
これがいわゆる「イモ溶接」とか「玉っころ」とか、酷いと「ウ●コ溶接」とか言われちゃう初心者溶接の代表格です。
終わった後の先端から出てるワイヤーをチェックして、こんな感じになっていたらもう間違いない。
溶接の距離が、広すぎます!!
「溶接初心者あるある」なのですが、やっぱり目の前で火花が飛び散るというのは怖いもの。 実際すごい音がするし、激しいし、そもそも熱いですしね。その気持ちは非常にわかるのですが、ここでビビってたら溶接はできません。
トーチを近づけるのですっ!!
溶接の教本などを見るとトーチ先端から母材までの距離は○○mmとか、具体的な数字が書かれているのですが、ぶっちゃけ私はそんなの気にしてません。
実際にプロの現場でも、師匠たちも、自分好みの距離を持っていてみんな同じわけではありませんでした。
もっと言っちゃうと、トーチの先端(正しくは溶接チップ)と母材の距離は溶接の強度そのものに強く影響するので、プロは距離をコントロールすることによって溶接の強さもコントロールしてしまいます。
つまり、安定した溶接をしたいのであれば、重要なのは「決められた距離」ではなくて自分が一番溶接しやすい「一定の距離に保つ」ことなのです。距離が一定で送り速度も一定ならば、強い弱いの差はあれど均一で綺麗なビード(溶接痕)になります。
ちなみに、一定の距離と一定の速度で溶接したビードと、うねうねと距離を変えながら溶接したビートではここまでの差が出てしまいます。
ビードが一定にならないということは、溶け込み具合も一定ではないということなので、見た目だけでなく溶接強度が著しく低下してしまうこととなります。
もっとも、それができたらほとんどプロなんですけどね(笑)。
話を戻しますが、 溶接 ビギナーの方が最初に乗り越えなくてはならない壁は「火花を怖がらず」に、「トーチを近づける」ことです!
余談になりますが、私が一番好きな距離を測ったことがあります。結果は8mmでした。 強めの電流で早いスピードで動かすのを好んでいた(溶接速度最優先タイプ)ので、この距離になっていたようですね。
これを基本として、先ほども言った通り、溶け具合や母材の厚さを見てトーチの距離や送り速度で溶接の強さをコントロールしていました。それができるようになると溶接はエキサイティングでめちゃくちゃ楽しくなります!!
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