
「あいつのカタナは、あの世の秀吉に送ってやったんだ」ー1980年代にバイクブームを巻き起こした『バリバリ伝説』。その第一部で巨摩郡の最大のライバルとして輝き、突然逝ってしまった聖秀吉の愛車「SUZUKI GSX750S KATANA(カタナ)」が、ホビージャパンから1/24ダイキャスト完成品モデルとして復活を果たす。この記事では原作者しげの秀一氏が語る「秀吉死亡の裏事情」や作中でのカタナの最期を振り返りつつ、わずか4,290円で手のひらに蘇る思い出のマシンを紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ホビージャパン
「存在がデカすぎた」から死なせた。天才・聖秀吉が物語から消えた真実
バイク乗りの間で語り継がれるバリバリ伝説中、最大のトラウマ。それは「ヒデヨシの死」だ。 関西から転校してきた自称「裏六甲のウンチーニ」こと聖秀吉は、主人公・巨摩郡(グン)とコンビを組んで鈴鹿4耐で劇的な優勝を遂げ、ヨシムラからプロ入りの誘いも受けた矢先、峠の走り収めで対向車と衝突し、命を落とした。
なぜ、これほどの人気キャラクターがプロ入りを前に急死しなければならなかったのか。その残酷な答えを、作者のしげの秀一氏は後にインタビューでこう語っている。 「存在がでかくなりすぎて主人公を喰う可能性があったから」と。
秀吉のカリスマ性と卓越した技術は、主人公グンの成長物語を脅かしかねなかったのだ。物語を成立させるために、彼は非情にも死を宣告されたのである。
さらに、秀吉のカタナもグンの手で燃やし尽くされた。 「他者の手に渡るのもガレージで放置されるのも違う。あの世の秀吉のもとに送るべきだ」 という、グンなりの哀悼の儀式。煙となって消えたあのカタナが、今、40年以上の時を超えて私たちの手元に「実体」として降臨することは、ファンにとって一種の奇跡ともいえるかもしれない。
輸出仕様のカスタムを完全再現!フロントフェンダー外しに宿る「走り屋の狂気」
ホビージャパンが新たに展開するダイキャスト製1/24完成品バイク「バリバリ伝説 聖 秀吉/SUZUKI GSX750S KATANA」。
劇中で秀吉がこだわり抜いた「あのカスタム」が、全長約9cmという極小サイズの中に狂気的なディテールで再現されている。 当時の国内規制ハンドルを嫌い、海外輸出車と同じ仕様にしたセパレートハンドルや風防、角型ミラー。そして、最大の特徴である「フロントフェンダー外し」の無骨なフロント周りまで、作中のイメージを寸分違わずにトレースしている。
実車を取材し抜いた原型チューニングにより、空冷4気筒エンジンや特徴的なホイール、ブレーキシステム、メーター周りに至るまで、ダイキャスト製のメカニカルな質感を凝縮。可動式のサイドスタンドを立ててディスプレイ台座にセットすれば、書斎は一瞬にして、グンと秀吉が火花を散らした「あの頃の峠」の空気に支配されそうだ。
4,290円という「大人の駄菓子価格」が実現した、書斎を占領しない密かな趣味の価値
本格的なダイキャスト製のスケールモデルながら、ホビージャパンが設定した販売価格は、税込4,290円。 まさに「大人の食玩」とすら言える非常に手頃なプライスだ。しかも、オリジナルパッケージにクリアケースと専用台座が標準で付属している。
クリアケースのままお気に入りの棚に飾るだけで、ホコリを被せることなく、インテリアとして完璧に馴染む。手のひらサイズの全長約9cmというコンパクトさは、家族の共有スペースを侵食せず、自分だけの小さな秘密基地にそっと忍ばせるのに最適なサイズ感だ。
予約受付中!2027年1月の納車日に向けて急げ
この「バリバリ伝説 1/24 完成品バイク 聖 秀吉/SUZUKI GSX750S KATANA」は、直営店「ポストホビー」および全国模型取扱店にて一斉に予約受付中だ。発売は2027年1月以降を予定している。初回生産分が全国の模型店で争奪戦になることは想像に難くない。
秀吉の死に涙し、あのセパハンのカタナの後ろ姿を追いかけたすべての大人たち。かつて煙となって消えた「秀吉のカタナ」を、今度こそあなたの手で引き取り、あの熱い少年の日の思いを果たそうではないか。
バリバリ伝説 1/24 完成品バイク 聖 秀吉/SUZUKI GSX750S KATANA
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
「標識がない=60km/h」というドライバーの錯覚 これまで日本の道路交通法では、道路標識等で最高速度が指定されていない一般道路の法定速度は一律で60km/hと定められていた。しかし、主に地域住民が日[…]
SV650/Xが絶版後も評価され続ける理由 スズキのミドルクラスを長年支え、2025年1月発売モデルをもって新規受注を終了した「SV650/X」だが、生産終了後もその価値は色褪せていない。1999年の[…]
Ninja H2 SX SE 2027年型が価格据え置き カワサキは、最高峰スポーツツアラー「Ninja H2 SX SE」の2027年モデルを2026年10月1日より発売。最高出力200馬力(ラムエ[…]
新型YZF-R1レースベース車が受注開始 ヤマハ発動機販売は、水冷直列4気筒997ccエンジンを搭載するサーキット走行専用モデル「YZF-R1 レースベース車」の2027年モデルを発表した。2026年[…]
二輪安全運転診断アプリの実証実験が開始 ホンダは、ライダーの安全運転を診断するスマートフォン向けアプリを開発中であり、ウーバーイーツジャパンと共同で実証実験を開始した。期間は2026年9月1日から28[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
スズキ「ジクサー / ジクサーSF」155ccシリーズが新グラフィックに更新 スズキのインド現地法人は155cc単気筒エンジンを搭載するロードスポーツ「ジクサー」ならびにフルカウルの「ジクサーSF」に[…]
サーキットも峠でも“勝ち”に行く! ’80年代初頭からの空前のバイクブームとシンクロするように、400cc4気筒が一気に出揃った。そしてその性能を競うべく、TT-F3やSS400といったレースが盛り上[…]
SV650/Xが絶版後も評価され続ける理由 スズキのミドルクラスを長年支え、2025年1月発売モデルをもって新規受注を終了した「SV650/X」だが、生産終了後もその価値は色褪せていない。1999年の[…]
7月の欧州発表から待望の日本解禁!「SV-7GX」が10月13日発売 スズキは、2026年7月8日に欧州で公開されていた新型クロスオーバーモビリティ「SV-7GX」を、2026年10月1日に日本国内向[…]
太っ腹クーポンの対象は「純正オプション」から「クシタニコラボ」まで! 街乗りからロングツーリングまで、扱いやすいトルクフルなエンジンと堂々たるフルカウルスタイリングで根強い人気を誇るスズキ「GSX25[…]
人気記事ランキング(全体)
ズバ抜けた速さとピーキーさにシビレタ ’70年代、国内における250㏄クラスの人気は低迷していた。車検がないためコスト的に有利だが、当時は車体設計が400㏄と共通化されるのが普通で、多くのモデルに35[…]
Fireblade由来の110.1kW直4と電子制御サス「Showa-EERA」の構造的整合性 CB1000GTのパワーユニットには、2017年モデルのCBR1000RR Firebladeにルーツを[…]
SV650/Xが絶版後も評価され続ける理由 スズキのミドルクラスを長年支え、2025年1月発売モデルをもって新規受注を終了した「SV650/X」だが、生産終了後もその価値は色褪せていない。1999年の[…]
現地で予約開始! 501cc空油冷単気筒「CB500」のメカニズム ホンダは2026年7月24日にインドで世界初公開した新型モデル「CB500」について、同年9月21日に現地価格を公表し、予約受付を開[…]
60年の伝統を400ccへ! 398cc単気筒「TRシリーズ」と専用シャシーのパッケージング トライアンフがグローバルで6万台以上を販売した新世代400ccプラットフォーム。その展開において、60年以[…]
最新の投稿記事(全体)
ウルトラカーボンシェルで叩き出す「圧倒的軽さと堅牢性」 カーボンファイバーを高比率で奢った専用「ウルトラカーボンシェル」を採用。手に取った瞬間に分かる軽量化を果たしながら、欧州の厳しい最新規格ECE […]
純正カプラーに接続するだけのカプラーオン設計で配線加工なしで取り付け可 近年のホンダ車でLED化を阻んでいた大きな壁、それが急ブレーキ時にハザードを高速点滅させるESS(エマージェンシーストップシグナ[…]
新たなトレンド“ 足出し”とマシンに合わせた固執しないフォーム ロードレースが大転換を迎えた2000年代。頂点クラスは長く続いた2スト500㏄から4スト990 ㏄ のMotoGPに変わった。初年の20[…]
【ジャケット&インナー】連結ギミックと異素材ミックスで冬風を完全攻略! 今回のテーマは、高い安全性と極上の防寒・快適性をハイレベルで両立させつつ、ライディング時の「動きやすさ」と降車後の「シルエット」[…]
【45Lの威力を検証】ヘルメット+レインウェアが余裕で収まる! 「B45+」最大の魅力は、スクエア形状ならではの無駄のない収容力だ。 フルフェイスヘルメット+レインウェアがすっぽり収まる大容量45L。[…]
- 1
- 2











































