
ニッポンがもっとも熱かった“昭和”という時代。奇跡の復興を遂げつつある国で陣頭指揮を取っていたのは「命がけ」という言葉の意味をリアルに知る男たちだった。彼らの新たな戦いはやがて、日本を世界一の産業国へと導いていく。その熱き魂が生み出した名機たちに、いま一度触れてみよう。この記事ではホンダCB1100Rの概要について解説する。
●文:ヤングマシン編集部(中村友彦) ●写真:YM ARCHIVES,オールドスタイル70’s
空冷4気筒の限界に挑戦
CB1000Rを大別すると前期/後期の2種で、もう少し細かく分類すると、RB1/RB/RC/RDの4種。ただし、各モデルのおもな相違点は足まわりと外装類で、フレームとパワーユニットの基本構成はシリーズ全車に共通だった。
1981 model:CB1100RB1
’80年10月18日のカストロール6時間に間に合わせるため、急ピッチで生産し、オーストラリアのみに出荷されたRB1は、シリーズ唯一のネイキッド。基本構成はRBと共通。
【HONDA CB1100RB1[1981]】
1981 model:CB1100RB
RBの標準仕様。 大柄なフェアリングはCBXやCB900F2と似ているが、素材をABS→FRPに変更し、レッグシールド部を省略した専用設計。 裏コムスターホイールは2.50×19/2.75×18。 おもな特徴は、大柄なハーフカウル、フロント19インチ、倒立式のリヤショック、タンデムができないシングルシートなど。
【HONDA CB1100RB[1981]】
1982 model:CB1100RC
レーサー然としたフルカウルをまとうRCは、吸排気系の見直しで最高出力が115→120psに向上。 ブーメランコムスターのサイズは2.50×18/3.00×18で、前後ショックは構成を刷新(フォークはφ37→39mmに拡大)。 ブレーキホースは日本車初のステンメッシュ。
【HONDA CB1100RC[1983]】
1983 model:CB1100RD
RDのわかりやすい特徴は、ソリッド→パール/キャンディになったカラーリング、塗装→メッキに変更されたマフラー、丸パイプ→角型に刷新されたスイングアームなどだが、フォークやフロントブレーキキャリパーなども変更を受けている。
【HONDA CB1100RD[1984]】
歴代モデルの大まかな識別点
RBの大まかな特徴は、大柄なハーフカウル、フロント19インチ、倒立式のリヤショック、タンデムができないシングルシートなどだ。
FIMによる、”カウル先端がフロントアクスルより前方に出てはいけない”というレース規定に対応し、RDはアッパーカウル形状を変更。 前端部がRC比で60mm以上も後退した上におおむね幅も狭くなった。 ヘッドライト周辺の青ラインの入り方も異なっている。
CB-Fシリーズの頂点モデル
北米では未発売だったCB1100Rだが、RDのネイキッド仕様と言える1100Fはアメリカやカナダでも販売。 最高出力は110psでリヤホイール径はシリーズ唯一の17インチ(フロントは18インチ)。 キャストホイール仕様も存在した。
【HONDA CB1100F[1983]】
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